東京に虹を架けるダイバーシティホテル「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ」

すべての人に心地よいダイバーシティホテル

新宿駅から徒歩12分、または隣のJR新大久保駅から賑やかな通りを進み、トンネルになった入口を抜けると、奥には秘密基地のような空間が広がっていました。

ここは、セクシャリティや人種、宗教、言語などの異なる人々も居心地よく過ごせる宿「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ」(以下、CEN HOTEL)です。

最初に目に止まったのは、純白の外壁に描かれたハートのバルーン。道行く多くの人が足を止め、写真を撮っていました。

ただし、CEN HOTELを表すものは赤いバルーンだけではありません。

トンネルを通ると見えてくる看板には、レインボーカラーが彩られています。これは、CEN HOTELがLGBTフレンドリーホテルであることを象徴したもの。全従業員がLGBTに関する研修を受け、セクシャリティにとらわれない接客が実現しています。

[CEN DIVERSITY HOTEL & CAFE オンライン予約
](https://www.booking.com/hotel/jp/cen.zh-tw.html?aid=858073;sid=12af9d3ade7f2ec723084fe889230d27;destid=-246227;desttype=city;dist=0;groupadults=2;groupchildren=0;hapos=1;hpos=1;norooms=1;room1=A%2CA;sbpricetype=total;srorder=popularity;srepoch=1587027113;srpvid=e5723e5456750101;type=total;ucfs=1&#hotelTmpl)

スタッフもゲストも自分らしくいられる場所へ

取材を受けてくださった木下さんに、ホテルで行っているLGBT研修の内容についてお伺いしました。

大人の男性2人がダブルベッドの部屋を予約した場合、一般的なホテルではツインの部屋を勧めるか、一部のホテルは宿泊を断ることもあるそうです。

CEN HOTELではどんな性別の組み合わせでも、ゲストに理由を聞かずに予約をしてもらっています。ゲストは自分のセクシャリティで制限されない、自由な滞在が可能になるのです。

また、スタッフは国籍やセクシャリティを問わずに採用をしており、さまざまな方が働いています。

ホテルの場所に選んだ地名にも、多様性を尊重する思いが込められていました。

ここは、新宿区の百人町という地名。この土地は約400年前に、武将の内藤清成(ないよう きよなり)が率いる百人鉄砲隊が住む屋敷があった場所なのだそう。100人もの人がここに集まり生活する、まさに「さまざまな人が生活を共にする家」が存在していました。

百人町という地名はホテルの名前にも生かされています。ラテン語で「100」を意味する「Centum」から、「CEN」を取ったそうです。

オープンな雰囲気の共有スペース

宿泊しなくても利用できるカフェ

入り口を左に進むと、朝食が食べられるカフェスペース「CEN CAFE」があります。天気のよい日は外のオープンテラスでそよ風を楽しみましょう。

また、宿泊者ではなくてもランチやディナーが楽しめます。地元の人や付近のホテル宿泊客も訪れて、食事を楽しんでいるそうですよ。

ダイナミックなアートのあるロビー

ロビーはとてもスタイリッシュ。ライブ創作をする現代アーティストの小松美羽(こまつみわ)氏の作品が飾られています。神秘的な鳥が翼を広げる作品が2つ、向き合うように飾られており、圧倒されてしまうほど。

トイレは性別で分けられてはいません。ゲストへの呼びかけも、Mr.やMs.の呼称はなく、性別によって変わらない日本語の敬称「さん」で統一しています。

また、車いすのお客さんも使いやすいよう、エレベーターのボタンも低めに設置されています。

多言語に対応するチェックインシステム

日本語を母国語としない人にとって、“言葉の壁”はかなり高いハードル。そこでホテルでは、複数言語に対応したチェックインシステムを導入し、日本語がわからない人でもスムーズにチェックインができるようにしています。

チェックインはセルフ式。身分証明書など宿泊に必要な情報も手書きをする必要はなく、直接スキャンが可能です。

無駄を省いたシンプルな客室

客室は全部で44室。全室禁煙です。どの部屋もプライバシーが十分保てるダブルルームですが、デラックスダブルルームと呼ばれる部屋が3つ用意されており、小さい子どもであれば3人での利用もできます(6歳未満の子どもは宿泊無料)。

客室のデザインはニューヨークのダウンタウンを連想させます。無駄のない家具とレイアウトに、居心地のよさが感じられます。

アメニティには、エレガントでユニセックスな香りが特徴のブランド「Trussardi」が用意されていました。オーガニック成分も入っており、身体にもやさしいアメニティです。

客室はシャワールームのみですが、身体の不自由な方はフロントで相談すると、バスルームを1時間ほど使用できます。

非日常感がただようランドリールーム

ホテル内にあるランドリールームは、スチール製のフレームを用いた、余計な装飾のないシンプルなデザイン。

洗濯という行為自体は日常のルーティーンですが、非日常的な雰囲気の中で行うことで、いつもとは違う体験になるでしょう。

一般的なホテルではあまり見かけない商品も、自動販売機で売られています。

すべての人が自分らしく過ごせる場所

LGBTフレンドリーを掲げる「CEN HOTEL」ですが、セクシャリティはもちろん、すべての人にとって居心地のよい場所を目指すホテル。特別な説明をすることなく、ゲストが自分らしく滞在できることを実現する、ダイバーシティホテルなのです。

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In cooperation with CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ

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