ジャンボタニシ駆除、わな設置 小田原の養護学校生が協力

水田にわなを設置する生徒=小田原市上曽我

 水田の苗を食い荒らす外来種スクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)対策として、県は21日、小田原市上曽我の水田で駆除活動を行った。近くにある県立小田原養護学校大井分教室(大井町西大井)の生徒12人が協力、捕獲用のわなを設置した。

 生徒たちは、まず県職員や農家からスクミリンゴガイの生態や農業被害、駆除方法などを学習。ペットボトルや水切りネットで捕獲用わなを作り、近くの水田の水深の深い部分を探して慎重にわなを置いた。28日にわなの回収を行う予定。

 今回の駆除活動は市民にも被害などについて知ってもらおうと初めて企画。同分教室の作業学習の一環として行われた。県の担当者は「今後は近隣の小学校とも連携して実施してみたい」と話していた。

 県内のスクミリンゴガイの被害は県央、湘南地域で目立っていたが、2年ほど前から小田原市内でも発生し、急速に拡大しているという。現在は上曽我地区から千代地区にかけての約60ヘクタールに被害が及び、県は昨年度から農家の駆除活動を支援している。

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