レッズが5本塁打で打撃戦を制す 秋山は5回に同点3ラン

レッズは日本時間7月22日、本拠地グレートアメリカン・ボールパークでタイガースとの練習試合を行い、9対7で打撃戦を制した。秋山翔吾(レッズ)は2020年シーズンの定位置と見られる「1番・レフト」で先発出場。3点ビハインドで迎えた5回裏に右腕デービッド・マッケイから同点3ランを放ち、4打数1安打3打点を記録した。

無観客で行われた練習試合だったが、秋山の耳にはチームメイトからの声援がしっかりと届いていた。「最初の打席でさえ、彼らは僕のことを応援してくれていた」と試合を振り返った秋山は、1回裏の第1打席でファーストゴロ、3回裏の第2打席でサードゴロに倒れたものの、3点ビハインドの5回裏一死1・2塁のチャンスで迎えた第3打席でセンターへの同点3ラン。試合を振り出しに戻し、レッズのダグアウトの盛り上がりは最高潮に達した。

7回裏の第4打席ではショートゴロに倒れ、4打数1安打で試合を終えた秋山は「ファンがいないので、ベンチからの声がしっかりと聞こえた。すべての打席を通して、チームメイトからの声援がモチベーションになった」とコメント。レッズの選手たちは3年2100万ドルの契約で加入した球団史上初の日本人メジャーリーガーを温かく迎え入れ、そのなかで秋山も快適にプレーすることができているようだ。

先発した2019年ドラフト1位左腕のニック・ロドロが3本塁打などで5点を失ったレッズだが、2回裏にフレディ・ギャルビス、3回裏にタッカー・バーンハートが本塁打を放って点差を詰め、3対6と3点ビハインドで迎えた5回裏には秋山が同点3ラン。8回裏にエウヘニオ・スアレスとジェシー・ウィンカーの一発で2点のリードを奪い、9回表はクローザーのライセル・イグレシアスが先頭のブランドン・ディクソンに一発を浴びたものの、三者連続三振でリードを守り抜いた。

試合後、デービッド・ベル監督は「彼は徐々に慣れてきて、快適にプレーできるようになっているし、日本で長年やってきたことを示してくれている。彼はしっかり準備ができているね。シーズンでの活躍が楽しみだよ」と秋山への期待を口にした。

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