オリオールズ 開幕投手・ミーンズの代役はミローン

オリオールズの開幕投手は、2年連続で開幕直前の故障によって変更を強いられることになった。ブランドン・ハイド監督は日本時間7月22日、腕の疲労によって開幕戦での登板が危ぶまれていたジョン・ミーンズに代わってトミー・ミローンを開幕投手に指名したことを発表。先発2番手以降を繰り上げて登板間隔を縮めるのではなく、先発5番手に予定されていたミローンを開幕戦に回すのがベターという判断を下した。

オリオールズは昨年も開幕投手に指名されていたアレックス・カッブが開幕直前に股関節を痛めて離脱。代役としてアンドリュー・キャッシュナーが開幕投手を務め、田中将大(ヤンキース)と開幕戦で投げ合った。カッブの離脱がミーンズの台頭につながったため、「結果オーライ」の側面もあるものの、2年連続での開幕投手変更は決して歓迎できる事態ではない。

昨年オールスター・ゲームに選出され、12勝を挙げて新人王投票で2位にランクインしたミーンズだが、腕の疲労により開幕戦での登板を回避。2戦目に先発予定のカッブを繰り上げるのではなく、ミローンにメジャー10年目で初となる開幕投手の大役が回ってきた。現在33歳のミローンは昨年、マリナーズで23試合(うち6先発)に登板して4勝10敗、防御率4.76という成績を残している。

ミローンは先日、ウェイド・ルブラン(元西武)とともにマイナー契約からの40人枠入りを果たしたばかりで、ルブランはカッブに続いて開幕3戦目に先発予定。4戦目はアッシャー・ウォジャハウスキーの先発が予想されており、ミーンズはミローンと入れ替わる形で先発5番手に回る。ミーンズの回復具合が思わしくない場合、新戦力のコール・スチュワートに先発の機会が与えられることになりそうだ。

なお、ジェイコブ・デグロムの最終的なコンディションの判断待ちとなっているメッツを除く29球団がすでに2020年シーズンの開幕投手を正式に発表している。その顔ぶれは以下の通り。

オリオールズ:トミー・ミローン(初)
レッドソックス:ネイサン・イバルディ(初)
ヤンキース:ゲリット・コール(2度目)
レイズ:チャーリー・モートン(初)
ブルージェイズ:柳賢振(2度目)

ホワイトソックス:ルーカス・ジオリト(初)
インディアンス:シェーン・ビーバー(初)
タイガース:マシュー・ボイド(初)
ロイヤルズ:ダニー・ダフィー(3度目)
ツインズ:ホゼ・ベリオス(2度目)

アストロズ:ジャスティン・バーランダー(12度目)
エンゼルス:アンドリュー・ヒーニー(初)
アスレチックス:フランキー・モンタス(初)
マリナーズ:マルコ・ゴンザレス(2度目)
レンジャーズ:ランス・リン(初)

ブレーブス:マイク・ソローカ(初)
マーリンズ:サンディ・アルカンタラ(初)
メッツ:未定
フィリーズ:アーロン・ノラ(3度目)
ナショナルズ:マックス・シャーザー(5度目)

カブス:カイル・ヘンドリックス(初)
レッズ:ソニー・グレイ(3度目)
ブリュワーズ:ブランドン・ウッドラフ(初)
パイレーツ:ジョー・マスグローブ(初)
カージナルス:ジャック・フラハティ(初)

ダイヤモンドバックス:マディソン・バムガーナー(6度目)
ロッキーズ:ヘルマン・マルケス(初)
ドジャース:クレイトン・カーショウ(9度目)
パドレス:クリス・パダック(初)
ジャイアンツ:ジョニー・クエイト(5度目)

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