FMラジオ「FM PORT」(エフエム ポート)運営の新潟県民エフエム放送(株)が破産

 新潟県民エフエム放送(株)(TSR企業コード:200320033、法人番号:6110001004207、新潟市中央区万代2-1-1、設立2000(平成12)年5月、資本金10億6000万円、出口和浩社長、従業員17名)は7月14日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には中村崇弁護士(弁護士法人ユナイテッド法律事務所、同市中央区花町2069、電話025-211-4777)が選任された。
 負債総額は約2億2000万円。

 2000年12月に「FM PORT」(エフエム ポート)の名称でFMラジオ局を開局。新潟県内全域をカバーする2局目の民間FM局として、自主制作によるプログラム構成で県民に親しまれていた。
スポンサーからの広告収入は年間約5億円を計上していたが、同業他社との競争で事業拡大がなかなか進まず、開局当初から赤字が続き、15年以上にわたり債務超過が続いていた。
 この間、経営権の譲渡などの交渉も進めていたが、これらも実らず、大口スポンサーの広告撤退などが大きく影響し、事業継続を断念した。2020年3月18日の取締役会で閉局を決定、6月末をもって放送を終了し清算処理を進めていた。
 なお、県内全域をカバーするラジオ局としては全国初の閉局となる。

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