部下に「ぼけ」「かす」暴言に暴行も 神奈川県警、警部補を停職

神奈川県警本部

 部下に暴言を吐いたり、暴行してけがを負わせたりしたなどとして、神奈川県警は22日、自動車警ら隊の男性警部補(36)を停職6カ月の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。

 監察官室によると、警部補は相模原署地域課などに勤務していた2016年3月~18年9月、部下の男性警察官2人に対し、繰り返し「ぼけ」などの暴言を吐いたほか、カラオケ店などで上半身をつねる暴行を加え、1人に内出血のけがを負わせた。16年8月~17年8月には申請と異なる車通勤をして、通勤手当約14万9千円を不正に受給した。

 自動車警ら隊に勤務していた18年9月~今年6月にも、部下だった男性警察官に「かす」などの暴言を繰り返した。警部補は「部下のささいなミスに感情的になり、暴言を吐いた」などと話しているという。

 上司だった男性警部4人を所属長注意とした。重江光一監察官室長は「再発防止に向け、職員への指導を徹底する」とコメントした。

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