ブルージェイズがパイレーツ本拠地でホームゲーム開催へ

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ブルージェイズは2020年シーズンの本拠地としてPNCパークを使用することについてパイレーツとのあいだで合意に達したようだ。カナダ政府はブルージェイズがレギュラーシーズンのホームゲームをトロントのロジャース・センターで開催することを認めず、ブルージェイズはAAA級の本拠地であるニューヨーク州バッファローなど、複数の候補地のなかから代替の「本拠地」探しを進めていた。

ブルージェイズとパイレーツのホームゲーム開催日が重なっているのは、7月29日、9月8~9日、9月21~24日の7日間(いずれも現地時間)。7月27日からナショナルズとの変則的な4連戦が組まれており、前半の2試合はナショナルズ・パークで開催される。後半の2試合はブルージェイズのホームゲームだが、この2試合もナショナルズ・パークで行われることになりそうだ。

一方、9月8~9日と9月21~24日はいずれもヤンキース戦。こちらはヤンキー・スタジアムでブルージェイズのホームゲームとして開催することになる可能性が高い。ブルージェイズは今年のヤンキース戦10試合がすべて9月に組まれているため、9月の25試合のうち10試合をヤンキー・スタジアムで戦うことになる。

ブルージェイズのランドール・グリチック外野手は「多くの選手がAAA級の球場ではプレーしたくないと思っている。トレーニングルームなどの設備がメジャー基準ではないからだ」と話していた。他球団の本拠地球場とはいえ、メジャーリーグの球場を「本拠地」にすることができるのは、選手たちにとっても朗報と言えるだろう。

メジャーリーグでは1969年にカナダを本拠地とする初の球団としてモントリオール・エクスポズが誕生(ナショナル・リーグに加盟)。ブルージェイズも1977年のエクスパンションでアメリカン・リーグに加盟した。よって、カナダでメジャーリーグの試合が行われないのは1968年以来52年ぶりとなる。

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