ブルージェイズのPNCパーク使用をペンシルベニア州が承認せず

カナダ政府からホームゲーム開催の許可が下りなかったため、トロントのロジャース・センターに代わる本拠地探しを進めていたブルージェイズ。パイレーツとのあいだでPNCパークを2020年シーズンの本拠地として使用することで合意に達していたものの、ペンシルベニア州の保健省からの許可が下りず、本拠地探しを続けなければならなくなった。

パイレーツがPNCパークを2020年シーズンの本拠地として使用することをブルージェイズに提案し、ブルージェイズがそれに応じる形で球団間の合意が成立。あとはペンシルベニア州からの承認を待つのみとなっていたが、ペンシルベニア州は「プロスポーツのイベントを含め、この地域への旅行者を受け入れることは、住民や両チームのメンバーを危険にさらす可能性がある」としてブルージェイズのPNCパーク使用を承認しなかった。

ブルージェイズの2020年シーズンのホーム開幕戦は1週間後の日本時間7月30日に予定されており、ブルージェイズは「本拠地球場がない」というこの問題を早急に解決する必要がある。「ボルティモア・サン」によると、オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズをオリオールズとシェアすることが選択肢の1つとして浮上しているという。また、特定の球場を本拠地とせず、相手チームの本拠地球場でホームゲームを開催することも検討されているようだ。

さらに、AAA級の本拠地であるニューヨーク州バッファローでホームゲームを開催することも、依然として選択肢の1つとなっている。ただし、球場の設備がメジャー水準ではなく、マイナーの球場でホームゲームを開催することに乗り気でない選手が多いのも事実。球場の設備上、選手を含めた試合関係者のソーシャル・ディスタンスを確保するのが難しいという問題もあるようだ。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールは「最悪の場合、すべての試合を相手チームの本拠地球場で開催することになるだろう」と伝えている。

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