みなとメディカルなど新たに3人 長崎県内感染確認50人に

 長崎市は22日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した長崎みなとメディカルセンター(新地町)で新たに女性入院患者1人の感染を確認したと発表した。また、18日に感染を確認していた市内の20代女性会社員の接触者2人の感染も確認した。感染者の累計は市内で26人、県内で50人となった。
 感染を確認したセンターの患者は、クラスターが起きた病棟にいた。12日と20日のPCR検査で陰性だったが、21日の検査で陽性が判明。潜伏期間を経て発症したとみられる。軽症。センターの感染者は13人目。
 市役所で記者会見した門田淳一院長は「病棟以外への感染の広がりは確認されていない」と述べ、29日から段階的に診療を再開する方針を維持するとした。
 18日に感染を確認した20代女性会社員の接触者2人は、共に20日に発熱などの症状が出て、21日の検査で陽性が判明。市内の感染症指定医療機関に入院した。
 一方、佐世保市は22日までに、感染を確認した同市在住の20代男性海上自衛官=イージス艦「あしがら」乗組員=の濃厚接触者を新たに2人特定。検査の結果、いずれも陰性だった。
 県は22日、20日に感染を確認した五島市の70代自営業男性の接触者13人と、島原市の50代事務職女性の濃厚接触者ら39人について、PCR検査の結果、全て陰性だったと発表した。
 五島市内の指定医療機関に入院中の70代男性が重篤化の恐れがあるとして22日、長崎市内の指定医療機関に長崎海上保安部の巡視船で搬送。県内で感染者を離島から本土に巡視船で搬送したのは初めてという。

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