トラウトが2020年シーズンの出場を明言「僕はプレーするよ」

球界を代表するスター選手であるマイク・トラウト(エンゼルス)は、妻のジェシカが8月上旬に第1子を出産する予定のため、状況次第では2020年シーズンの出場を辞退する可能性があることを示唆していた。しかし、自軍の開幕戦を2日後に控えた日本時間7月23日、「僕はプレーするよ」と語り、出場辞退の意思がないことを明言した。

トラウトによると、エンゼルスの選手たちがマスクの着用やソーシャル・ディスタンスの確保といった新型コロナウイルス対策にしっかり取り組んでいる様子を見て、2020年シーズンの出場を決断したという。「今のところ、(チーム全体の感染予防の取り組みは)間違いなく素晴らしい。最初の数人を除いてほとんど陽性者も出ていないし、(取り組みの素晴らしさは)その結果が示している」とトラウトは語った。

トラウトは第1子の出産に立ち会う予定だが、その際の検疫プロトコルについてまだ詳細を把握していないようだ。ただし、ビリー・エプラーGMと連携し、スムーズにチームからの離脱とチームへの合流を行えるように準備を進めているという。なお、トラウトはすでに第1子の名前を決めていることを明らかにしたが、その名前は家族にさえ知らされていない。

トラウトは夏季キャンプ初日、チームメイトに対して「1人でもルールを守らなければ、みんなの努力を台無しにしてしまう」といった趣旨の話をしたという。エンゼルスの選手たちは、昨日のドジャースとの練習試合でも、ドジャースの選手と6フィート(約1.8メートル)以上の距離を取って接するなど、感染予防のためのルールを遵守しており、そうした努力が第1子の誕生を控えるトラウトを安心させることになった。

「グラウンドでチームメイトたちと1日を過ごしたあと、妊娠中の妻がいる家に帰るのは不安なんだ。感染の拡大を本当にずっと心配していた」とトラウト。少なくとも現時点では大規模な感染拡大は発生しておらず、「今のところはすべてが順調だ。僕は野球に集中しているよ」と安心して2020年シーズンの開幕を迎えることができそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.