MLB機構と選手会がポストシーズン出場枠拡大を交渉中

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は2020年のポストシーズン出場枠拡大について交渉を行っているようだ。2020年シーズンは日本時間7月24日午前8時8分に最初の試合がプレーボールを迎えるため、交渉はそれまでに合意に達する必要がある。時間はほとんど残されていないものの、ヘイマンは「合意するだろうと楽観的に考えられている」と伝えている。

メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会が2020年シーズンの開幕に向けて交渉を行うなかで、2020年と2021年のポストシーズン出場枠を例年の10球団から16球団へ拡大することもアイデアの1つとして浮上していた。ところが、両者の交渉が合意に達することはなく、メジャーリーグ機構が定めた形式をメジャーリーグ選手会が承認する形で2020年シーズンの開催が決定したため、ポストシーズン出場枠拡大は白紙に戻っていた。

60試合制でのシーズン開催が決定したあと、メジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事はポストシーズン出場枠拡大についてメジャーリーグ機構と再交渉を行う可能性があることを示唆していた。これまで目立った動きはなく、2020年のポストシーズンは従来の形式で開催されるものと見られていたが、開幕直前のこのタイミングになって再び出場枠拡大の可能性が出てきた。

なお、ポストシーズン出場枠が拡大される場合、現状の10球団(各リーグ5球団)から16球団(各リーグ8球団)への拡大が有力。ESPNのバスター・オルニーはポストシーズン出場枠拡大について、ポストシーズンの日程を長期化させないために、最初のラウンドが「2勝先取の最大3試合制」になる可能性があると報じている。地区優勝のチームを優遇するのか、最初から16球団によるトーナメントを開催するのかなど、具体的な形式については不明点が多く、続報が待たれるところだ。

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