異動手続き、手軽に 能美市、オンラインで事前申請

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 来庁者や職員の負担を軽減するため、能美市は8月、引っ越しなどに伴う住民異動の手続きを市のホームページで事前に行えるシステムを導入する。人工知能(AI)を用い、チャット方式で必要事項を打ち込む仕組みで、来庁時に手書きで記入する手間が省ける。日本語だけでなく、英語や中国語など計7言語で対応し、転入が増加している外国人住民に備える。

 新システムは事務作業を自動化するRPA(ロボットによる業務自動化)を活用した「CHAT窓口申請」。市によると、AIを活用した入力システムは全国の自治体で2例目という。コロナ禍に伴い、市役所の窓口を訪れた際の時間短縮や混雑回避が狙い。

 利用者は事前に市のホームページ上で、自動応答の案内に従い、氏名や新旧住所、本籍などの必要事項を入力。表示されたQRコードを印刷するか、スマートフォンに保存して役所に持参すると、窓口では本人確認と署名だけで手続きが完了する。

 来庁時に運転免許証やパスポートなどの本人確認書類などが必要となることも案内し、忘れ物をしないよう注意を促す。

 能美市内には海外出身の技能実習生や北陸先端科技大学院大の留学生など約1400人居住している。人口約5万人のうち、外国人登録者数の比率は県内19市町で最も高い2・8%となっており、手続きで役所の窓口を訪れる外国人が増えている。

 新システムは日本語のほか、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語に対応する。住民が事前に手続きしてを来庁することで窓口での職員の負担軽減が期待できるという。市民窓口課の担当者は「新型コロナの感染防止だけでなく、事務作業の自動化を進め、浮いた時間を住民サービスの向上につなげたい」と話した。