新型コロナの影響で遅れていた欧州各国リーグが徐々に閉幕を迎えている。
そうしたなか、欧州でプレーする日本人選手の移籍話も聞こえてきた。
コロナ禍の今、もしかしたら“あの選手”の国内復帰も…。
期待、あるいは何かしらの感触を抱いているのか、それとも偶然なのか。今季のJクラブに見られる「気になる空き番号」を紹介する。
浦和レッズの17番
まずは、ある意味結果が出てしまったこの番号。
浦和レッズの17番は、元日本代表の長谷部誠がJリーグ時代につけていた番号だ。
2008年1月に長谷部がドイツへ移籍して以降エジミウソン、永田充、田村友、茂木力也が背負ってきたが、今季はなぜか空き番号に。
もしかしたら…と思わせたものの、長谷部は今年5月にフランクフルトとの契約を1年更新。来年浦和の17番がどうなるか早くも気になる。
鹿島アントラーズの10番
なかなか調子の上がらないザーゴ監督率いる鹿島アントラーズ。
そんな鹿島は今季、開幕から10番を空けている。
近年この番号を背負っていた選手と言えば、柴崎岳と安部裕葵が現在欧州でプレー。
柴崎は所属のデポルティーボが3部降格。安部も近況があまり聞こえてこないだけに、この夏彼らのどちらかが復帰する可能性は無きにしも非ずだろうか。
FC東京の14番
今季も引き続き強さを見せている長谷川健太監督のFC東京。
FC東京の14番は昨季期限付き移籍のオ・ジェソクがつけたが基本的には2018シーズンから空き番号だ。
以前の着用選手には、FC東京のアカデミーで育ち現在プレミアリーグのニューカッスルでプレーする武藤嘉紀がいる。
今季の成績は8試合出場でノーゴール。コロナ禍の今、帰国を選ぶ可能性は?
セレッソ大阪の7番
ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督のもと、堅守を武器にJ1で上位争いをしているセレッソ大阪。
彼らは現在リヴァプールに所属する南野拓実など数多くのタレントを欧州へ送り出してきたことでも知られる。
そんなチームで今年水沼宏太の移籍により、人気ナンバーの一つである7番が空き番号に。
“桜の7番”として真っ先に思いつくのは、日本代表の乾貴士。
エイバルの1部残留が決まり移籍の気配はないが、クラブ側の心の準備はできているのかもしれない。
セレッソ大阪の23番
同じくセレッソ大阪。23番は空いていてもそれほど不思議な番号ではないが、気になる要素はある。
2010年、ワールドカップメンバー落ちの悔しさを胸に海を渡り、世界的な選手となった香川真司の存在だ。
セレッソ時代は29番、26番、そしてクラブのエースナンバーである8番を背負ったが、23番は欧州に渡ってから彼の代名詞となった番号。
所属するサラゴサはラ・リーガ昇格プレーオフへの出場が決まっており、まずはその結果が待たれる。
サンフレッチェ広島の11番
城福浩体制3年目を迎えているサンフレッチェ広島。
プロ2年目の23歳、浅野雄也はそのチームの中で持ち前のスピードを活かしたプレーを見せている。
彼の兄は、日本代表の浅野拓磨。現在セルビアのパルチザンで奮闘する彼もJリーグ時代は広島でプレーし、2度のリーグ優勝(2013年と2015年)を経験した。
広島時代につけていたのは29番と10番だが、欧州では一貫して11番をつけている。現在広島でその番号が空いていることには何かしらの意味が…。
ヴィッセル神戸の10番
最後はヴィッセル神戸の10番。昨季までルーカス・ポドルスキがつけていた番号だ。
それ以前に10番をつけていた選手の一人が、森岡亮太。日本代表経験もある29歳は現在ベルギーのシャルルロワでプレーしている。
ただ神戸の場合は、この番号が似合う世界的大物を獲得する期待のほうが大きく、この夏も突然そんな話が舞い込んでくるのではと目が離せない。
もちろん森岡もまたJリーグで見たい選手ではあるものの、神戸に復帰する際は以前つけていたもう一つの空き番号、20番も選択肢か。
ちなみに神戸はダビド・ビジャがつけていた7番も空いている。