長崎商 8強一番乗り 攻守がっちり 見せた総合力

【3回戦、長崎商-瓊浦】2回表2死満塁、長崎商の大町が走者一掃の三塁打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 攻守ががっちりかみ合った。長崎商が瓊浦にコールド勝ち。初戦の海星に続き、同じ長崎地区のライバル校を相手に総合力の高さを見せた。3年連続の夏8強入りを決めて、西口監督は「それぞれが役割を果たしてくれている」と納得の表情を浮かべた。
 海星戦と同じく、序盤にビッグイニングをつくった。二回、1点を先制し、なお2死満塁で打順は大町。外寄りの直球をはじき返し、鋭いライナーで左中間を破った。走者一掃の三塁打。その後も打線がつながり、この回一挙7点を奪った。昨夏の1年時から出場する好打者は「初戦は硬くなってノーヒットだったので、一本出て楽になった」と晴れやかだった。
 投で試合をつくったのは背番号「10」の右腕冨永。持ち味の緩急がさえて、3回無失点と好投した。三回に2死満塁とされ、相手の4番を迎えたが「前の打席でカーブに合ってなかったので、自信はあった」と遊ゴロに仕留めてピンチを脱出。「緊張はあったけれど、しっかり腕が振れた。次も思い切りやりたい」と胸を張った。
 実力校がそろうパートに入り、指揮官は「毎試合決勝のつもりで臨んでいる」。次戦も大崎-西陵の勝者と手ごわい相手だが、ここまで2戦で計21点を挙げ、エース左腕の一ノ瀬に加えて他の投手も力を発揮。4年ぶりの夏の頂点へ視界は開けている。

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