港湾地区悩ます「台切りシャシー」放置 川崎市、巡回強化 鍵付き警告旗も

公道に放置された台切りシャシーに警告フラッグを取り付ける川崎市職員=川崎港・東扇島地区(市提供)

 川崎市が川崎港・東扇島地区で放置車両対策を強化している。4月からパトロールを開始。今月からは複数回確認した車両に鍵付きの警告フラッグを取り付けている。相乗効果で放置車両が減少しているといい市は手応えを感じている。

 同地区の公道で特に目に付くのは、放置されたトレーラーの荷台部分「台切りシャシー」。ヘッド(運転部分)でけん引しないと動かすことができない上、交通渋滞や死亡事故の原因にもなりかねず、関係者の頭を悩ませてきた。市は4月から専門職員による巡回を開始。監視を強化したことで、2月20日に86台あった放置シャシーは今月1日時点で23台まで減った。

 川崎港のコンテナ取扱量が増え、今後さらに交通量が増加すると予想されることから、さらに対策を強化し、今月から警告フラッグを取り入れた。シャシーにフラッグを施錠して取り付け、事業者やドライバーが今後放置しない旨の誓約書を提出すれば解錠する。

 市川崎港管理センター港営課によると、16日現在、累計8台にフラッグを取り付けた。担当者は「放置されている一般車両など、今後は対象を拡大していきたい」と話している。

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