最後のミーティング 監督が贈った言葉/青森県高校野球代替大会 球場を去った51チームから

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涙を浮かべる大間の選手=16日、ダイシンベースボールスタジアム
車座になって監督の話を聞くむつ工業の選手=16日、六戸メイプル球場
監督と握手する聖ウルスラの選手=18日、ダイシンベースボールスタジアム
仲間の前で涙を流す弘前の選手=18日、ダイシンベースボールスタジアム
試合後、青森山田の選手(右)と触れ合う東奥学園の選手=19日、ダイシンベースボールスタジアム
監督の話を聞く田名部の選手=19日、八戸市長根公園野球場
駆け付けた保護者にあいさつをする三本木の選手=19日、県営球場
座って監督の話を聞く青森の選手=21日、弘前市はるか夢球場
監督と握手を交わす八工大一の選手=23日、ダイシンベースボールスタジアム

 熱戦が続く青森県独自の高校野球代替大会「夏季県高校野球大会」も、いよいよ26日の準決勝と28日の決勝を残すのみ。25日までに55チーム中、51チームが姿を消した。新型コロナウイルスの影響で、甲子園のなくなった特別な夏。監督は最後のミーティングで、輝いた選手にどんな言葉を贈ったのか。それぞれ耳を傾けてみた。

 五所川原農林・奈良岡学監督(1回戦・青森中央戦/6-14) 監督として大人として、何もしてあげられなくて申し訳ない。コロナの影響で、進学や就職は大変だろう。でもしっかり前を向いて、頑張っていくしかないんだ。

 大間・村岡需(もとむ)監督(1回戦・明の星戦/2-17) 3年生3人、お疲れさま。1年から見ていたけれど、すごく成長してくれた。これから先も思い通りにいかないことがめちゃくちゃあるけれど、強くなってほしい。負けたら否定される気持ちになるかもしれない。でもこのつらい経験が役に立つときが、きっと来る。

 むつ工業・半田拓也監督(1回戦・田名部戦/0-9) お前たちの力はこんなものじゃない、と試合で証明させたかった。ただこれが勝負。野球で悔しさは晴らせなくなったが、人生の勝利者になってほしい。

 聖ウルスラ・田村一晃監督(2回戦・弘前東戦/2-22) 投手陣は悔しかっただろう。打ち取っているんだけどな。泣く予定じゃなかったけれど、お前らの顔を見たら泣けてきたよ。今年はコロナで遠征に行けなかった。楽しい遠征を満喫させてやりたかった。

 弘前・平山智順(とものぶ)監督(2回戦・青森戦/4-6) 今回は勝ち負けを越えた大会。試合中「楽しめ」と言ったけれど、楽しめなかっただろう。残念だよ。でもこれだけは言いたい。親への感謝を忘れないで。この高校野球は、親にとっても特別な存在なのだから。

 東奥学園・桜庭瑞人監督(2回戦・青森山田戦/0-2) 今の3年生には夢を見させてもらった。強豪相手に自滅でもないし、コールド負けでもない。胸張って帰ろう。

 柏木農業・五十嵐喜代敬(きよたか)監督(2回戦・明の星戦/2-6) みんな成長した姿を見せてくれた。(これまで)いろいろあったことは忘れたよ。幸せだった。

 田名部・野崎太郎監督(2回戦・八戸西戦/0-6) 負けたとき、野球やってて良かったと思えることは何か。俺は仲間の大切さだと思う。人間一人では何もできない。いろんな人の協力と応援をもらい、何かを成し遂げる。それが人のためになる。世の中に出ても人を、仲間を大切にしてほしい。

 三本木・根城亮輔監督(2回戦・聖愛戦/0-6) 甲子園がなくなり、受験勉強に切り替え早めに引退する3年生が出ると思ったけれど、誰も辞めず、最後までプレーしてくれた。感謝しているよ。負ければ悔いが残らないわけがない。でも特別な夏を経験したことが、これから役に立つぞ。

 青森・成田統(はじめ)監督(3回戦・弘前工業戦/7-8) コロナの影響で甲子園中止が決まったときは、掛ける言葉がなかった。勝っても甲子園がない中、3年生の練習に臨む姿は素晴らしかった。今回負けたのは私の責任。うまくいかなかったけれど、野球と人生はつながるものがある。努力は無駄じゃない。

 八戸工大一・長谷川菊雄監督(準々決勝・八戸学院光星戦/5-7) 3年生の生きざまを見せてもらった。ここでやった野球を忘れず、お父さんお母さんに感謝してこれからを歩んでほしい。