朝乃山勝ち越し王手、幕内初の7連勝 7月場所

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 大相撲7月場所(両国国技館)7日目の25日、大関朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)は東前頭3枚目の宝富士を破って7勝目を挙げ、勝ち越しに王手をかけた。初日からの7連勝は幕内で初めて。近大相撲部の先輩に当たる相手を寄せ付けない盤石の内容で「相手をよく見ながら攻め切れた」と納得の表情を浮かべた。

 朝乃山は立ち合いで当たり勝つと、一気に前進した。宝富士のいなしにも構わず攻める。左を差し、右からおっつけて力強く寄り切った。取組後は「立ち合いから自分の相撲。圧力をかけながら前に出た。いなされても足がついていった」と自画自賛した。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「最後のおっつけが素晴らしかった。足を出して体全体で攻めている。それにしても力がついた感じで落ち着いている」と褒めたたえた。

 全勝は朝乃山、横綱白鵬、関脇御嶽海の3人と変わらなかった。自身初となる初日から7連勝について、朝乃山は「何も意識していない。一日一番、自分の相撲を取るだけ」と冷静に語った。母校に関する質問には「今、コロナで学生の大会がほとんど中止になっている。自分らが頑張れば、相撲部の後輩たちもできることを探してやってくれると思う。諦めずに前に進んでいってほしい」とエールを送った。

 近大のOBは朝乃山、宝富士以外に幕内で徳勝龍や志摩ノ海がいる。師匠の高砂親方(元大関朝潮)も近大出身だ。

 朝乃山は以前、徳勝龍が優勝した今年1月の初場所を振り返り「(近大の伊東勝人)監督が(場所中に)亡くなり、結果として徳勝龍関が優勝していいドラマだったけど、自分自身は本当に悔しかった。『近大OB』と言ったら(自分の)名前が挙がるようにしたい」と話した。

 昨年5月の夏場所で自身が優勝した時には、近大が養殖した「近大マグロ」が贈られた。今場所は2度目の優勝を果たし、もう一度、近大マグロを手に喜びたいところだ。天国で見守る恩師にいい報告をするため、白星を積み重ねる。