長崎南山7回 4得点 新開、意地の殊勲打

【3回戦、五島-長崎南山】7回裏長崎南山1死満塁、新開が左翼線に3点二塁打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 エースの快投と中軸の意地の打撃で、長崎南山が昨秋に続いて8強入り。布志木監督は「ディフェンス勝負になるよと言っていた。よく集中力が切れなかった」と及第点を与えた。
 右腕磯木が流れをつくった。最速142キロの直球を軸に「三振を取れるのが武器」だが、追い込んでも粘る五島打線は「苦手なタイプ」。球速にこだわらず丁寧にコーナーを突く投球に切り替えた。9回わずか1安打に抑え、三塁を踏ませたのも一度だけだった。
 これにバットで応えたのは5番新開。第1、2打席はともに前打者の申告敬遠後の好機で凡退していた。「中途半端だった」と狙い球を定め、第3打席で左越え二塁打を放つと、七回1死満塁の第4打席で左翼線へ走者一掃の二塁打。これで均衡を破った。内野手のリーダーも務める殊勲者は「次も守備からリズムをつくり、ここぞという場面で打ちたい」と自信を深めていた。

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