石垣島近海で最大358㎏のサメを駆除 八重山漁協

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駆除のため八重山近海で捕獲されたサメ=13日、八重山漁協

 八重山漁協による恒例のサメ駆除が13、14の両日、実施された。同漁協の一本釣り研究会、電灯潜り研究会、カゴ網研究会の合同で行われ、八重山諸島海域で捕獲したイタチザメ、オオテンジクザメ、ツマジロザメ、カマストガリザメ、レモンザメの計145尾を駆除した。

 市の漁業再生事業の一環。例年、各研究会ごとに開催してきたが、今年は複数の業者からサメの皮と肉の買い取り希望があったため3研究会が協力して同日開催となった。

 駆除全体を統括した一本釣り研究会の宮里吉男会長は「コロナの影響で魚価が下がる中、サメが獲物を横取りする被害の横行は漁業者には痛い」と駆除の意義を強調した。

 14日はサメ皮から財布などの革製品を作る業者が解体会場のそばで作品を展示。別の業者はサメ肉を八重山のかまぼこ店へ供給して作ったかまぼこの試食コーナーを設置し、揚げたてを無償提供した。サメ特有の臭みがなく好評で、商品化に向けたアンケートに前向きに答えていた。

 電灯潜り漁師の石垣四郎さんは「少し柔らかいが、味はいい。卵を入れるなどして売れば、これは売れると思う」と語った。

 2日間で最も大きなサメは清八丸が波照間島と仲の神島の間で捕らえたイタチザメ358キロ。船長の比嘉清治さんは「今回は20匹ほど捕獲した。駆除によってサメは一時的に八重山からいなくなるが、また他の海域から集まってくる」と苦笑いした。

(奥沢秀一通信員)