卓球愛つないだ名護の練習場、40年の歴史に幕 崎浜さんに愛好家が感謝の閉館式

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 【名護】沖縄県名護市の崎浜秀清さん(89)は卓球好きが高じて自社の一角に私設の卓球場を造り、約40年間にわたって愛好家に開放してきた。このほど会社の都合などから閉館することになり16日、閉館式が開かれた。愛好家ら25人ほどが崎浜さんに感謝を伝えるとともに、名護の卓球の拠点として多数の強豪選手を育て愛好者の裾野を広げた練習場を惜しんだ。

 本部町出身の崎浜さんは戦後、基地従業員だった頃に卓球に親しんだ。父が名護市で起こした卸商社「崎浜商店」を継いでからも卓球の楽しさが忘れられず、プレーを楽しんだ。

 1985年には崎浜商店配送センターの一角にプレハブの卓球場を建設。95年には体育館と同条件の設備に改修し、オリンピック仕様の卓球台を2台備えた。充実した環境で腕を磨いた選手が、これまで県内の大会で多数栄冠を獲得。シニアの健康づくりの場としても愛されてきた。

 自身も大会出場を続けてきた崎浜さん。昨年肩を痛め、これまでのようには卓球ができなくなったことなどから、息子で現社長の秀一さん(61)らと相談し閉館を決めた。

 16日、花束を受け取った崎浜さんは「半世紀近く卓球を続けてきたので寂しい。百歳まで続けたかった」と残念がりつつ「ここからいろんな大会に出て、強い先輩たちに出会った。健康づくりの場も提供できた」と満足そうに語った。

 60代以上の23人が所属する崎浜商店卓球愛好会の指導者・與那覇宏さん(75)は「素晴らしい場所で自由に卓球を楽しませてもらった」と感謝。県卓球協会理事長で名護宇茂佐クラブの豊里勝さん(64)は「卓球を愛する名護市民にとって大切な場だった」と惜しんだ。卓球台は大西区公民館に寄贈された。

 (岩切美穂)