カップルで観るべき&観てはいけない恋愛映画BEST3【洋画】

今回は、カップルで観るとラブラブ度がアップするおすすめ恋愛映画BEST3をご紹介します! また、恋愛映画ではあるけど、「カップルで観ると微妙な空気になっちゃうかも…」という懸念のある、「恋愛の負の側面を描いた映画」も同時にご紹介していきます。

恋人と観る映画選びに迷っている方は、本記事をぜひ参考にしてみてくださいね! 

 

カップルで観るべき恋愛映画BEST3


まずは、カップルで観るべき恋愛映画BEST3を発表していきます。

 

カップルで観るべき恋愛映画 第3位 『愛しのローズマリー』

『愛しのローズマリー』は、『メリーに首ったけ』などを作ったラブコメの名手であるファレリー兄弟が監督しているロマンティック・コメディです。

【ストーリー】
主人公は、父親の遺言がトラウマとなり、「女性を外見だけで選ぶ男」・ハル。女性の性格をまったく考慮せず、外見が美しい女性ばかりを口説いてきたハルですが、ある日、偶然エレベーターの中で乗り合わせた大物カウンセラーから、「内面の美しい女性の容姿が美しく見える」催眠術をかけられてしまいます。ハルはその直後、絶世の美女ローズマリーと出会い、夢中になりますが、ローズマリーは実は体重100キロを超える巨体で、ルックス的にはハルの好みとはかけはなれていて…。

【おすすめポイント】
「外見よりも大切なのは中身」というこれまで100万回言われてきたテーマを扱ってはいますが、説教臭さはゼロ! とにかく終始笑って観ることができます。笑えて、幸せな気分になれる恋愛映画が観たいなら絶対におすすめできます!

 

カップルで観るべき恋愛映画 第2位 『ルビー・スパークス』


『ルビー・スパークス』は、主演女優が脚本・政策総指揮も務めた恋愛映画です。

【ストーリー】
主人公は小説家のカルヴィン。デビュー当時、天才小説家として脚光を浴びたカルヴィンは、プレッシャーからスランプに陥ってしまっています。そんなとき、精神科医の勧めで、夢に現れた女性ルビー・スパークスをヒロインに小説を書いてみることに。小説を書き始めてすぐに、ルビー・スパークスが現実に現れ、カルヴィンは驚きますが、自分の理想通りの女性ルビーに次第に惹かれていきます。小説に書いたことがそのまま現実になるため、ルビーはカルヴィンの思い通りに動くようになり…。

【おすすめポイント】
恋人と付き合っていると、「なんで、〇〇してくれないんだろう」と思うことってありますよね。恋人は自分ではありませんから、なんでも思った通りに動いてくれるはずはないのですが、求めすぎてしまうのが人情です。本作を観ていると、自分の理想を押し付けることの傲慢さに気がつかされます。相手に不満を感じているカップルが観ると、関係改善のヒントが得られるかもしれません。

 

カップルで観るべき恋愛映画 第1位 『エターナル・サンシャイン』


『エターナル・サンシャイン』は、記憶と恋愛との関係を描いた恋愛映画です。

【ストーリー】
主人公は平凡な男ジョエル。恋人クレメンタインと喧嘩をしてしまい、仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に出向きますが、クレメンタインは彼を知らないそぶりをします。クレメンタインは、ジョエルとのイザコザに嫌気がさして、記憶除去手術を受けていたのです。ショックを受けたジョエルは、自分もクレメンタインとの思い出を除去することを決めて…。

【おすすめポイント】
恋愛は楽しいだけではなく、つらい時期もありますよね。そんなとき、「出会わなければよかった」「彼・彼女と出会う前に戻りたい」と思うこともあるでしょう。そんなつらい時期を乗り越えてこそ、本当の関係に近づけるのかもしれません。本作は、長く続く恋愛が直面しがちな試練と乗り越え方を提示してくれています。つらいこともあるけれど、やっぱり恋愛って素晴らしい、と思える作品です。

 

カップルで観てはいけない恋愛映画BEST3


次に、恋愛の負の側面がしっかり描かれている名作映画を3本紹介していきます。これを観ると、「恋愛とか結婚って怖すぎる」と思っちゃう可能性が高いのでカップルで観るのはあまりおすすめできません!

 

カップルで観てはいけない恋愛映画 第3位 『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』

『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』は、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットという、『タイタニック』コンビが演じている恋愛映画です。

【ストーリー】
舞台は1950年のアメリカ。フランクとエイプリルは絵に描いたような幸せ夫婦として暮らしています。しかし、女優志望だったエイプリルは平和な暮らしに閉塞感を抱くようになり…。

【おすすめできないポイント】
本作では、恋愛・結婚・出産=幸せ、ではない、という厳しい現実をまざまざと突きつけてきます。エイプリルは、結婚や出産が女性にとって幸せな道なのだと思い込もうとしますが、心の奥底ではそんなことを求めていないことも十分わかっている女性です。世間で言われている「女の幸せ」を自分は求めていないのかもしれない、と気がついた女性は、型通りの幸せではない、自分独自の幸せを追求する必要があります。
そして、その道は、他人には理解されない、進むのに勇気が必要な道である可能性が高いのです。恋愛結婚して幸せ!という単純な価値観に収まらない本作は、恋愛中のカップルに水を差す一本と言えそうです。

 

カップルで観てはいけない恋愛映画 第2位 『ブルー・バレンタイン』

『ブルー・バレンタイン』は2010年に公開されたアメリカ映画です。

【ストーリー】
ディーンとシンディーはかつて、ラブラブなカップルだった。しかしときが経つにつれてふたりの気持ちはすれ違ってゆき…。

【おすすめできないポイント】
恋愛のはじまりの美しさやときめきと、その恋愛がときとともに変化し、終わっていく様を、残酷なまでにリアルに描いた映画です。本作が、「トラウマ恋愛映画」と評されることが多いのは、「かつては愛し合っていた。でも、今は違う」という本作で描かれているシンプルな悲劇が、誰の身にも起こり得ることだからでしょう。本作を観た人は誰でも思うはずです。「今は幸せだけど、この関係もいつか変わってしまうのかも」と。ラブラブで幸せなカップルは、観ない方が無難でしょう。

 

カップルで観てはいけない恋愛映画 第1位 『ゴーン・ガール』

『ゴーン・ガール』はギリアン・フリンによる同名のベストセラー小説を実写化した映画です。

【ストーリー】
理想的な夫婦だと考えられていたニックとエイミーだったが、ある日、エイミーが失踪する。テレビでエイミーの失踪に関する情報を求めるニックに、当初、同情の視線が集まったが、捜査が進むにつれて、ニックがエイミーを殺したのではという疑念が沸き起こり…。

【おすすめできないポイント】
とにかく怖いです。前述の『ブルー・バレンタイン』と同様、ラブラブだったころのふたりが最初に描かれるので、その落差に鳥肌が立ちます。『ブルー・バレンタイン』と違うのは、サスペンス要素が強く、夫婦間の愛憎がより濃厚に描かれている点。裏切りに対する計画的な復讐心をこれでもかと見せつけられながら、夫婦であることの意味を考えさせられる一作です。「結婚、怖い!」と思っちゃう映画なので、結婚を控えているカップルにはおすすめできません。

 

良質な恋愛映画を楽しみながら、恋愛力をアップしよう!


今回は、カップルで観るべき映画と、観てはいけない映画をご紹介しました。「カップルで観てはいけいない映画」で紹介させていただいた3つの映画も、映画としては本当におすすめなので、ひとりのときにぜひ鑑賞してみてください。

恋愛映画は、私たちにときめきや幸せ感を与えてくれると同時に、「人を愛すること」「誠実な関係を築くこと」について考える機会を与えたり、「恋愛の負の側面や甘いだけではない現実」を突きつけてきたりします。

恋愛中の方や、恋したいと考えている方は、良質な恋愛映画を観て、恋愛力を高めていきましょう!

 

この記事を書いた人:

今来今

編集者を経て複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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