カップルでペットを飼うメリットとデメリット。2人でルール作りが大切

同棲中のカップルでペットを飼いたい、2人とも動物好きなら思いますよね。ペットを飼うメリットは、絆が深まって心が癒されること。でも実はデメリットもたくさんあります。カップルでペットを飼うメリットやデメリット、注意したいことをお伝えします。

 

メリットはずばり「絆と愛が深まる」


ペットを飼うメリットの、最大といっていいものが「癒される」ことと「絆と愛が深まる」こと。ペットとの絆はもちろん、2人の愛も絆も深まっていきます。

 

癒されるのは、ホルモンが分泌されるから

ペットをなでて声をかけると、ペットもうっとりして気持ちよさそうに。このとき人は、ほっとして幸せな気持ちになります。これは「オキシトシン」というホルモンの働きによるもの。オキシトシンは、カップルで抱き合ったり触れ合ったりしているときも分泌されています。だから2人で抱き合うと、ほっととするのですね。

オキシトシンは気持ちを安心させたり、ストレスを減らしたり、血圧を下げたりする働きがあるため「幸せホルモン」とも呼ばれます。疲れたとき、嫌なことがあったときも、ペットと触れ合っていれば、だんだん心が落ち着いてきますよ。

 

オキシトシンは絆も強める

オキシトシンは母乳の分泌をうながしたり、出産のときに子宮を収縮させたりと、母子の絆を深めるのに深く関係するホルモンとして有名です。母子間だけでなく、カップルや夫婦間の絆を深め、社会活動にも重要な役割することがわかっています。最近の研究では、犬と人の触れ合い、見つめ合うことでもオキシトシンが分泌されることが発表されたようです。

2人の間にペットも加われば、ますます絆が強まりそうですよね。ペットを大事にすることで、お互いに優しくなる、そして2人の仲も強まる、そしてますますオキシトシンが分泌される、といいサイクルができあがります。

 

ケンカをしてもすぐ仲直り!

ペットがいれば、ケンカしても仲直りが早くなるというメリットもあります。顔も見たくない!と思っても、ペットと触れ合っているうち心穏やかに。早く仲直りしよう、という気持ちになれます。

「散歩に一緒に行こう」「フードを買いに行かない?」など仲直りのきっかけもたくさんあります。犬や猫によっては、2人の間に入ってケンカを止めようとする子もいます。そんな姿を見たら、ケンカなんてできません。

 

規則正しい生活ができるように

だらだら過ごしがちだった休日も、ペットがいればお世話をする必要があるので早起きするように。飲み会があっても、「朝は犬の散歩に行かなくちゃ」と思うとお酒もほどほどで早く帰るようになります。

規則正しい生活をするようになって、2人とも健康的になっていくというのもペットを飼うメリットです。実際ペットを飼う人は病気になりにくい、病気が早く治る、長寿であるという研究結果があります。

 

熱帯魚や金魚を見ているだけでも人はほっとする

「ペットを飼いたいけれど、犬や猫は飼えない。癒されないのかな」とがっかりしているカップルもいるかもしれません。そんな2人には熱帯魚や金魚もおすすめです。水族館でぼんやり魚を眺めているだけで、癒されたという経験ありませんか?

泳いでいる姿を見ているだけで、人の気持ちが落ち着いて、病気が早く治るというデータがあります。実際、待合室などに水槽を置いている病院もあるそうですよ。2人でお魚を飼うのも楽しいですね。

 

デメリットをきちんと知っておく


ペットを飼うことは、いいことばかりではありません。当然デメリットもあります。デメリットをあらかじめ知っておき、「こんなはずじゃなかった」を回避しましょう。

 

ペットって意外とお金と手がかかる

フード代、ペットシーツ代、首輪やハーネスなど、ペットにはいろいろなものにお金がかかります。病気やケガをすれば、動物病院での治療費も。ペットの種類によっては、トリミングも必要です。

見落としがちなのが光熱費。ペットの多くは、夏の暑さと冬の寒さが苦手です。下手をすると命を落としてしまうため、エアコンを24時間入れっぱなしという日もあります。電気代にビックリということも多いです。

 

お世話は結構大変

ペットたちには、毎日フードをとお水を与え、トイレの始末をして、時にはシャンプーをして、とお世話が欠かせません。

犬の場合、雨でも雪でも毎日散歩に行く必要があります。猫なら、こまめなトイレ掃除が必須です。今日は疲れたから、とお世話を休憩することはできません。

 

しつけも大変

いくらしつけを教えても、思い通りにいかないのがペットです。トイレを覚えない、留守中に吠えている、咬みつく、家具で爪を研ぐ、などに頭を抱えてしまうかもしれません。しつけをめぐって、2人の仲が険悪になる恐れもあります。

 

万が一別れたときのことが心配

残念ながら同棲を解消して別れることになったときに、ペットをどうするかが問題になります。ペットの取り合いになったり、押し付け合いになったりするかもしれません。

 

2人のルールを作ることで、デメリットを回避


ペットを飼う場合は、2人でルールを作っておきましょう。デメリットを回避することができます。うまくいかないときは、途中で話し合ってルールを見直すことが大切です。

 

お世話は2人で分担

散歩は2人で行く、朝のフードは彼が担当、夕方のフードは彼女、など大まかにでも決めておきます。体調不良のときは、お互いがサポートして助け合うようにするといいですね。どちらかの負担が大きくなりすぎないように、他の家事なども含めて調整しましょう。

 

しつけのルールを2人で決めておく

例えば「ペットがソファに上がることについて、彼はOKだけれど、彼女はダメ」ではペットも混乱します。しつけは2人で統一しておきましょう。これだけでもかなりトラブルが減らせます。どんな場合も「怒鳴らない」「叩かない」は鉄則です。

 

かかりつけの動物病院を探しておく

気楽に相談できて、アドバイスをしてくれる動物病院があると、2人が煮詰まったときに助けてもらえます。いざというときのためにも、かかりつけの動物病院を探しておきましょう。

インターネットの評判よりも、実際にいくつかの病院を回ってみて相性のよさそうなところで決めるのがおすすめです。ペットを飼う前の相談でもOK。意外と動物病院で里親探しをしていることがあるので、いい出会いがあるかもしれません。

 

どこでペットを手に入れる?


飼いたい犬種や猫種がいる場合には、ペットショップやブリーダーから購入する方法があります。しかし、保護犬や保護猫など、飼い主さんを探しているペットたちにも目を向けてみてください。保護ウサギやモルモット、小鳥もいます。

同棲カップルには、譲渡してくれない場合があります。保護団体によってはOKのところもあるので、丹念に探してみましょう。もちろん生涯飼育が条件です。

大人になったペットがたくさん保護されています。子犬や子猫から飼いたい、と思うかもしれません。しかし大人になった犬や猫はしつけがされているうえ、性格がすでにわかっているので飼いやすいというメリットがあります。候補に入れてみてくださいね。

 

ペットの生涯最期まで飼うことを約束する


ペットは命ある生き物。2人の家族であり、伴侶です。犬や猫の多くは、寿命は10年から15年。個体によっては20年近く生きる子もいて、寝たきりになり介護が必要になることもあります。それでも人の寿命よりはずっと短く、2人が最期まで面倒をみることになります。

途中で別れたから、お世話が大変だから、という理由でペットを放棄することは絶対にやめてくださいね。ペットは2人がいないと生きていくことができません。2人で協力して乗り越えることで、デメリットもメリットに変えられますよ。

 

参考文献
「笑顔あふれる、 ペットとの 幸せな暮らし。」ペットとの共生推進協議会
https://petfood.or.jp/breeding/dictionary/webcatalog.pdf

「オキシトシンによるヒトとイヌの関係性」菊水 健史
動物心理学研究 67 巻 (2017) 1 号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/janip/67/1/67_67.1.1/_pdf/-char/ja

 

この記事を書いた人:

水田マディ

猫と音楽と本を愛する、リケジョの恋愛専門ライター。結婚・出産・離婚・シングルマザーなど、人生の酸いも甘いも経験済み。あなたの恋愛や結婚のお悩みを解決して、楽しく生きるお手伝いをします。

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