徳島線「藍よしのがわトロッコ」10月運転開始 徳島県に駅弁が復活!

藍よしのがわトロッコ 外観イメージ 画像:JR四国

JR四国は7月27日(月)、「おでかけ。四国家」キャンペーン第2弾として、徳島県内で新たなトロッコ列車「藍よしのがわトロッコ」を運転すると発表しました。

コンセプト、車両デザインイメージ

藍よしのがわトロッコ デザインイメージ 画像:JR四国

コンセプトは「吉野川が育んだ『阿波藍』、藍で富を築いた藍商人により花開いた阿波おどりをはじめとする徳島の文化や沿線の歴史、地元の食や地酒を吉野川に吹き抜ける風とともに体感いただくトロッコ列車」――穴吹~阿波加茂間の川沿いの景観や北の讃岐山脈・南の四国山地、吉野川流域の豊かな自然も窓のないトロッコ列車で堪能でき、景観の良いところでは徐行運転も行います。

外観はAi(藍)の字体を阿波踊りの躍動感に見立てたシンボルマークをあしらい、木綿地のテクスチャーラッピング柄とした、柔らかな優しさを感じるものに。深い藍色へと染まっていくグラデーションと3色の流曲線で吉野川の流れや阿波の風土を表現。ヘッドマークの「藍」の文字は徳島県阿南市在住の書家 天羽 汕景(あもう さんけい)さんが制作しました。

気になる運転日、料金は?

運転開始日は2020年10月10日(土)。2020年度は10月・11月の土日祝日、3月末の土日に運転。2021年度は4月~5月、9月~11月の運転を予定しています。

運転区間は徳島線徳島駅~阿波池田駅間で、トロッコ車両に乗車できる区間は石井駅~阿波池田駅間となります。使用車両はキハ185とキクハ32、定員56名。キクハ32といえばかつて「大歩危トロッコ」や「幕末維新号」に使用されていた車両ですね。

「幕末維新号」2019年11月引退時の様子

【参考】
「志国高知 幕末維新号」ラストラン 高い乗車率を誇るトロッコ列車が切り開いた土讃線の魅力に迫る【乗車&記念式典リポート】
https://tetsudo-ch.com/9922206.html

下り便「藍よしのがわトロッコ さとめぐみの風」は徳島10時34分発、阿波池田13時着。上り便「藍よしのがわトロッコ かちどきの風」は阿波池田14時39分発、徳島17時6分着。料金は徳島~阿波池田間2,190円、徳島~阿波加茂間が1,830円、徳島~穴吹間が1,400円。子供はおよそ半額です。

駅弁も復活!

また本トロッコ列車の運行を機に、栗尾商店で販売していた「阿波尾鶏とりめし」にトロッコ列車オリジナルアレンジを加え車内限定で販売します。現時点では沖縄県を除く46都道府県の中で唯一駅弁を販売していない徳島県ですが、これをもって晴れて駅弁販売が復活することになります。乗車日4日前までの平日に電話予約が必要です。

トロッコ駅弁イメージ 画像:JR四国

鉄道チャンネル編集部

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