五戸の古谷さん、旧南部鉄道の実測平面図入手

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路線の予定地などが記された実測平面図
入手した平面図を確認する古谷さん

 青森県五戸町と八戸市を結んでいた旧南部鉄道の敷設前、路線の予定地を測定し記録したとみられる実測平面図が見つかった。五戸歴史研究会の会長を務める同町の古谷義昭さん(79)が今年入手したもので、古谷さんは「町の文化遺産になり得る貴重な資料」と話している。

 平面図には、南部鉄道の前身「五戸電気鉄道」の社名が記され、路線の起点となる八戸市尻内から五戸町豊間内間と、豊間内から終点五戸駅までの2巻構成。大きさはそれぞれ幅55センチ、長さ約6メートルで、縮尺は600分の1。約12キロに及ぶ路線予定地のほか、周囲の道路や畑、建物などの形も詳細に記録されている。

 古谷さんによると、同社の設立は1926(大正15)年だが、鉄道敷設の許可が下りたのは25年で、作成時期はその前年ごろと考えられるという。

 平面図は今年初め、インターネットオークションに尻内-豊間内間が出品されていることを古谷さんが発見し落札。6月までに2巻目も入手した。

 古谷さんは「路線図とは異なり一般には公開されない図面で、鉄道敷設前の状況も分かる。コロナ禍が落ち着いたら町民に見てもらえるよう展示会を開きたい」と話した。