豪雨被災の熊本に手作りマスクを 長崎玉成高生

熊本の被災者のためにマスクを手作りする長崎玉成高医療福祉科の生徒=同校

 長崎市愛宕1丁目の長崎玉成高(上村正和校長、523人)医療福祉科の生徒47人が、今月の九州豪雨で甚大な被害を受けた熊本県の被災地に、手作りのマスクとぞうきんを送る準備を進めている。
 ニュースで現地の様子を見て、福祉を専門的に学ぶ生徒らが何かできないかと話し合い、18日から活動を始めた。生徒は、授業や放課後などの時間を使って、ミシンや手縫いで作製を進めている。今月末までにマスク100枚とぞうきん250枚を完成させ、熊本県内の複数箇所に寄贈する予定。
 同科は、日頃から「福祉の精神」をもとに学び、2年生は月1回、地域の高齢者と交流する「高齢者サロン」を開いている。もともと地域の高齢者のためにマスクを作っていたが、九州豪雨の被害を目にし、急きょ熊本にも寄贈することを決めた。
 同科3年の山下桃果さん(17)は「熊本の人は家に土砂が流れ込んだりして困っている。みんなで力を合わせて、片付けに必要なぞうきんをより多く届けたい」と話した。

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