「ゴッドタン」MCのおぎやはぎ&劇団ひとり「“マジ歌”は現代版“かくし芸”かもしれない」

テレビ東京の人気番組「ゴッドタン」でMCを務めるおぎやはぎ&劇団ひとりが登場! 番組の人気企画「マジ歌選手権」のライブ「マジ歌ライブ2020 ~さいたまスーパーアリーナ行きつきました~」を収録したBlu-ray&DVDの発売を受け、“マジ歌選手権”にかけた3人の“マジ顔”グラビアで、ライブの印象に残った場面などを語っていただきました!

── 最初はキャパ1200人ほどの日本青年館から始まった「マジ歌ライブ」ですが、今やさいたまスーパーアリーナで開催されるまでになりました。

小木博明 「ちゃんとミュージシャンみたいに、ゆっくり来てますよね」

矢作兼 「最初は冗談で『いつかはアリーナで』とか言っていたけど、実現しちゃったね」

── ここまで来るとドームクラスもいけそうですよね。

矢作 「そんなに夢物語っていう感じではなくなっていますね」

小木 「絶対いけますよ。恐ろしいですよ、番組は視聴率1%台ですからね(笑)。それだけコアな層がいるのかな」

劇団ひとり 「会場に来てくださった人の中には、普段番組を見ていない人もけっこういると思うんだよね(笑)」

矢作 「あそこに来る人みんなが見てたらもっと視聴率いいはずだもんね? みんなどこ行っちゃったんだろ(笑)」

小木 「普通、そういう人がテレビに入ってくるもんだけどね。ライブが面白かったからテレビを見てみようって。でも全然時間帯も深夜から上がらないじゃない。ライブはあんなに満員なのに。だからすごい番組だよね」

矢作 「ここまで低空飛行で長距離行くのもなかなかないでしょ」

ひとり 「鳥人間コンテストみたいな話だよね(笑)」

── 今回、皆さんが印象に残った場面はどこですか?

矢作 「僕は毎回、結局はトリの劇団ひとりが印象に残りますね。最後にすべての出演者を上回っていくなぁって」

ひとり 「今回は、“鶴ちゃん邦ちゃん”っていう僕らにとっての大スターの共演を実現することができました。個人的には、『そんな男になりたくて』も印象に残っています。寅さんの格好で将来の自分を悲観するような歌を歌ったんですが、あれは…選曲ミスだったなって」

小木 「え~、俺は好きだけど」

ひとり 「あれはね、広い会場で歌うやつじゃなかったです。ちっちゃいところで歌うべきでした」

小木 「確かに、ピンスポの下で歌うぐらいでちょうどいいかもね(笑)。僕が印象に残っているのは、EXIT。華があって、出てきた瞬間、“スターが出てきた!”っていう感じがありましたね。あと、後藤(輝基)さんのミュージシャンっぽさ。ステージの出べそ(花道)の方に行くとイヤモニで聞いている音と実際の音がズレるんですよ。で、後藤さんは出べその方に歩きながら、イヤモニを“邪魔だ!”って感じで取って投げてて。それがミュージシャンみたいでかっこよかった(笑)」

矢作 「後藤さんと言えば光るギターもね」

小木 「あれもすごかったね! 100万円かけてカスタマイズしたやつ」

ひとり 「前回の『マジ歌』が終わって、すぐギター屋さんに行って相談したらしいですから」

小木 「素晴らしいね」

ひとり 「次の『マジ歌』がスケジュール合うかどうか分かんないんだよ? もしかして出られないかもしれないのに、そういうふうに下準備してくれてるんだからありがたいよね」

小木・矢作 「確かに!」

ひとり 「テレビ番組のDVDでこんなに豪華なものもないなって思いますね。4分とか5分の持ち時間の中に、それぞれの出演者がどれだけの労力をかけているか。これに対して何カ月も前からシミュレーションして稽古して。実は時間給にしたらすごい安い仕事なの(笑)」

矢作 「現代版“かくし芸”かもしれない。ほんと、おすすめのDVDです」

小木 「音楽、お笑い、全部凝縮されて、こんな濃密なコンテンツはないよね」

── 番組も開始から15年、MCをやられる上で、昔と変わってきたところはありますか?

ひとり 「昔に比べたら、3人ともゲストを生かすことを覚えてきました。最初の頃は自分たちさえ良ければ良かったけど(笑)」

矢作 「よくゲストほったらかしでやってたよね(笑)」

ひとり 「今、芸人だろうがアイドルさんだろうが、その人たちを“おいしく”見せようっていう意識はありますよね。来てくれたゲストの方には楽しく帰ってもらいたいし」

小木 「それ、一番大事じゃない? あー楽しかったって思って帰ってもらうのがね」

矢作 「確かにそうだね。俺ら、大人になったよ」

小木 「年取ったんだなぁ…(笑)」

【 OUR『マジで聞き込んだ』MUSIC 】

ひとり 「僕はaikoさんの『カブトムシ』ですね」

矢作 「へ~!」

ひとり 「まず『カブトムシ』っていうタイトルであそこまで人の心を掴むことってないじゃないですか。aikoさんの曲全般に言えるんですけど、歌詞の世界観が掴みどころがないというか、抽象的な表現が多いから、飽きないんですよね。具体的なものだと、何回も聞くと飽きちゃうんだけど、聞く時々によって、世界観が変わって聞こえる。だから飽きないです」

小木 「なるほどね。僕は佐野元春さんかな。車でよく聞いていましたね。『ガラスのジェネレーション』とか、『ロックンロール・ナイト』とか…」

ひとり 「小木さん、車で音楽かける人?」

小木 「今はラジオになっちゃったけど、前はよくかけてた」

ひとり 「そうだよね。最近音楽かけなくなったなーと思って」

小木 「ねっ。ラジオでしょ?」

ひとり 「うん。おじさんになった証拠だよ」

小木 「4、5年前までは音楽を聞いてたの。それが最近はラジオに変わっちゃった。『ロックンロール・ナイト』はね、矢作がカラオケでよく歌ってくれて。矢作を思い出す曲なんだよな。矢作が佐野元春さんを超える時があるのよ、魂が」

矢作 「(笑)。『ロックンロール~』はそれこそ俺だって、めちゃくちゃ聞き込まないと歌えない曲だからすごく聞いたけど」

小木 「なんかいいんだよなー。あれで矢作を思い出して頑張ろうって気持ちになるの」

矢作 「俺は、この1曲というより、人生で一番リピートしたのはビートルズの“ホワイトアルバム”(アルバム『ザ・ビートルズ』の通称)」

小木 「分かるー! あれで一つのものなんだよね」

矢作 「どんなはやりの曲に行っても飽きてきたなと思ったら結果戻るし」

小木 「俺もそうかも。結局戻ってくるのよ、“ホワイトアルバム”に。すごいよね、やっぱり」

【商品情報】

「ゴッドタン マジ歌ライブ2020 ~さいたまスーパーアリーナ行きつきました~」
7月29日発売
Blu-ray:¥4,180 DVD:¥3,080

テレビ東京の深夜番組「ゴッドタン」の一企画である「マジ歌選手権」ライブのさいたまスーパーアリーナ公演を収録。芸人がオリジナルで考えた渾身の“マジソング”を披露する。出演は、バナナマン、東京03、フットボールアワー・後藤輝基、ロバート・秋山竜次ほか。

【プレゼント】

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(応募期間:2020年7月29日正午~8月5日午前11:59)

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取材・文/高瀬純 撮影/Marco Perboni

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