世界選手権・男子フリースタイル(1951年開始)のメダル獲得数は、ソ連~ロシアが「金180・銀63・銅73」の合計316個をマークして圧倒的な強さを発揮。金メダルの総数は431個なので、41.8%、メダル総数は1388個なので、22.8%を手にしている。
ロシアとして参加したのは1993年からで、すでに59個の金メダルを獲得。イランの47個、米国の46個を上回っているのだから、驚嘆的な強さだ。
日本は「金24・銀23・銅28」の合計75個のメダルを獲得。金メダルの数で6位(ソ連・ロシアを一つと考えれば5位)、メダルの数で7位(同6位)となっている。
2017年に高橋侑希(57kg級)が優勝する前の金メダルは1981年の朝倉利夫(52kg級)だった。この時点での金メダル数は22個。ソ連の77個とイランの27個には及ばなかったものの、トルコの21個、米国の9個を上回って世界3位の獲得数だった。
米国の9個というのは意外に思うかもしれないが、金メダルを量産し、国別対抗得点でソ連のライバルとなったのは1984年ロサンゼルス・オリンピックの後のこと。世界選手権で初めて金メダルを取ったのは1969年大会のフレッド・フォッザード(82kg級)。
ただし、戦後初の1948年ロンドン・オリンピックから1976年モントリオール・オリンピックまでに10人の優勝者を輩出しているので、4年に1度に勝負をかけていたのだろう。
各国のメダル獲得数は下記の通り。
世界選手権・男子フリースタイル/国別メダル獲得数(1951年第1回大会~2019年大会)
No. 国 名 金 銀 銅 計
1 ソ 連 121 44 38 203
2 ロシア 59 19 35 113
3 イラン 47 49 47 143
4 米 国 46 47 54 147
5 トルコ 29 28 32 89
6 日 本 24 23 28 75
7 ブルガリア 22 54 46 122
8 キューバ 12 16 26 54
9 ジョージア 9 8 18 35
10 アゼルバイジャン 6 14 11 31
11 韓 国 6 10 8 24
12 北朝鮮 6 4 1 11
13 東ドイツ 5 15 17 37
14 ウクライナ 5 7 20 32
15 ウズベキスタン 5 6 14 25
16 アルメニア 5 5 10
17 西ドイツ 4 3 7 14
18 モンゴル 3 14 20 37
19 ドイツ 3 5 4 12
20 カナダ 2 5 6 13
21 ベラルーシ 2 4 11 17
22 スウェーデン 2 3 6 11
〃 イタリア 2 3 5 10
24 ハンガリー 1 8 12 21
25 ルーマニア 1 4 9 14
〃 インド 1 4 7 12
27 チェコスロバキア 1 2 2 5
〃 モルドバ 1 2 1 4
29 フランス 1 1 2 4
30 ポーランド 7 7 14
31 フィンランド 6 1 7
32 カザフスタン 5 10 15
33 ギリシャ 3 2 5
34 ユーゴスラビア 2 1 3
35 中 国 1 1 2
〃 マケドニア 1 1 2
〃 スロバキア 1 1 2
38 バーレーン 1 1
〃 プエルトリコ 1 1
〃 タジキスタン 1 1
41 キルギス 4 4
42 パキスタン 2 2
43 アルバニア 1 1
〃 スペイン 1 1
〃 イスラエル 1 1
〃 スイス 1 1
合 計 431 431 526 1388