【タイ】免税キングパワー、20年は50%減収の見通し[商業]

©株式会社NNA

キングパワー・グループがスワンナプーム国際空港の国内線ターミナル内で運営する免税店=25日、タイ・サムットプラカン県(NNA撮影)

タイの免税店運営大手キングパワー・グループは、2020年の売上高が前年比50%減の900億バーツ(約3,010億円)程度に落ち込むとの見通しを明らかにした。新型コロナウイルス感染症対策として外国人の入国が制限されたため。24日付バンコクポストが伝えた。

キングパワーのアイヤワット最高経営責任者(CEO)によると、タイのバンコク首都庁(BMA)と政府の命令により3月22日に店舗が閉鎖されて以降、オンライン販売にシフトした。しかし、オンライン販売の伸びは予想を下回り、売上高全体に占める割合は10%にとどまっているという。当初は20%まで拡大すると見込んでいた。

政府による経済活動の制限緩和により、店舗は5月16日に営業再開が許可されたが、国内11店のうち営業を再開しているのは、バンコクのランナム店とマハナコン店、バンコク東郊のスワンナプーム国際空港内にある数店舗のみとなっている。

このような状況でもアイヤワット氏は、「従業員1万1,000人を解雇する計画はない」とコメント。会員制交流サイト(SNS)のアカウントやキングパワーのホームページを通じたオンライン販売を担当する人員を増やしているという。

■サッカーの英レスター、観光促進キャンペーン

キングパワー・グループが保有するサッカーのイングランド・プレミアリーグのレスター・シティFCは23日、タイ国政府観光庁(TAT)とタイ観光促進キャンペーン「タイランド・スマイルズ・ウィズ・ユー」を実施すると発表した。

キャンペーンは、観光業に大きく依存し、新型コロナ感染症で影響を受けているタイの回復を支援することを目的とし、レスターの選手はプレミアリーグの20~21年シーズンを通して前面に「タイランド・スマイルズ・ウィズ・ユー」と書かれたユニホームを着用する。レスターは26日に今シーズン最初のゲームを実施した。ユニホームの販売は27日に開始し、価格は1枚55ポンド(約7,450円)。レスターは、タイを応援するキャンペーンでタイでのファン拡大も目指す。

キングパワーは10年に当時2部だったレスターを買収。TATは、レスターが2部で優勝し、プレミアリーグ復帰を決めた13~14年シーズンにはユニホーム背面のスポンサーとなり、「アメージング・タイランド」をアピールした。

タイのプラユット首相は23日の発表会見に出席し「世界の人々と一緒にこの危機を乗り越えるための応援として良い事業だ。タイの観光業と経済回復も後押しする」と述べた。