特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、県警は28日、ヤマト運輸川崎麻生新百合ケ丘支店の配送ドライバーの男性(39)に感謝状を贈った。
男性は6月10日、川崎市麻生区内のアパートの一室に荷物を配送する際、事前に受取人を名乗る男から宅配ボックスに入れるよう指示があり、不審に思ったという。その日は荷物を届けたが、翌日に再びアパートを訪れてリフォーム工事をしていた業者に尋ねたところ配送先が空き室だと聞き、会社に報告した。
空き室を悪用して薬物などを受け取る手口の犯罪は後を絶たず、同社も警戒していたという。同月24日に同じ送り主と配送先の荷物を預かると、麻生署に110番通報。送り主が特殊詐欺の被害者と分かり配送を止め、箱に入っていた数百万円を送り主に返した。