豪雨で被災のキャンプ場が再開決意 利用客の応援が力 熊本県南小国町

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小田川の決壊により全壊したバンガローを解体する井聡也さん=25日、南小国町

 熊本県南小国町満願寺の「山鳥の森オートキャンプ場」は、7日の大雨による近くの小田川が決壊し、敷地の約半分が浸水。温泉施設やバンガローが全壊する被害が出た。廃業の可能性もあったが、経営者たちは利用客から応援を受けて、復旧作業を進めている。

 キャンプ場は2000年に開業。約1ヘクタールにバンガロー3棟、温泉、釣り堀、プールがあり、年間利用客は延べ約1万2千人。夏の土日は予約が詰まっていたという。

 大雨ではバンガローや温泉施設に泥水や流木が押し寄せた。被害の大きさに経営する井芳文さん(63)は「再開見通しが立たず、廃業も考えた」という。しかし、来年経営を引き継ぐ予定の長男の聡也さん(32)が営業再開を決め、復旧作業を始めた。聡也さんによると、キャンセルを伝えた予約客に「頑張って再開して」と応援の声をもらった。「廃業はできない」と話す。

 25日は全壊したバンガロー3棟を解体。聡也さんや町内のボランティアが木材と断熱材を分けた。バンガローと温泉施設は高台に建て替える。聡也さんは「書き入れ時の夏に営業できないのは痛いが、早く再開してお客さんを迎えたい」と汗を拭った。(木村馨一)