アストロズがベイカー監督との来季契約オプションを行使

アストロズは2020年シーズンをまだ4試合しか戦っていないが、来年もダスティ・ベイカーに監督を任せることを決定した。ジェームス・クリックGMは日本時間7月29日、ベイカー、ブレント・ストロム投手コーチ、ゲーリー・ペティス三塁ベースコーチの2021年シーズンの契約オプションを行使したことを発表。歴代15位の通算1866勝を挙げているベイカーには、史上12人目の通算2000勝を達成する可能性が残された。

不正なサイン盗み問題に関連してジェフ・ルーノウGMとAJ・ヒント監督が解任され、クリック&ベイカー体制に移行したアストロズ。クリックは「ダスティは我々の球団に完璧にフィットしている。彼の野球に関する知識や経験は、彼がこの球団で過ごした最初の数ヶ月間、我々にとって非常に貴重なものだった。来年も彼がアストロズのユニフォームを着てくれるのは嬉しいよ」とベイカーの手腕を称えた。

現在71歳のベイカーは、これまでに8度のポストシーズン経験があり、ジャイアンツを率いた2002年にはワールドシリーズ制覇を成し遂げている。ジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズの4球団でポストシーズンを経験しているが、4球団をポストシーズンへ導いた監督はメジャーリーグの長い歴史のなかでベイカーを含む3人しかいない。

通算2000勝まで「あと137勝」の状態で2020年シーズンの開幕を迎えたベイカー。2021年シーズンが162試合制で開催されると仮定して、通算2000勝達成のためには勝率.617(222試合で137勝85敗)以上が必要だが、ベイカーの手腕とアストロズの戦力があれば、決して達成不可能な数字ではないだろう。

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