千葉市が自転車保険加入を義務化へ 千葉県内初、来年4月から

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 千葉市は自転車事故に備え、自転車利用者に自転車損害賠償保険への加入を来年4月から義務づける方針を決めた。これまで加入を努力義務としてきた「市自転車を活用したまちづくり条例」を改正する。罰則規定は設けない。保険加入を義務化する条例は千葉県内で初めて。来月3日からの市民意見募集を経て、定例市議会に提出する予定。

 同まちづくり条例は2017年7月の施行。自転車利用者に高額な賠償命令が出される交通死亡事故が続いたことから、被害者の救済と加害者の経済的負担軽減のため、自転車保険への加入を努力義務として盛り込んだ。

 市のウェブアンケートによると、保険加入率は条例施行前の同年6月が49%だったのに対し、19年8月は条例施行に伴い啓発を行ったこともあり、61%に上昇。しかし、今年6月の同アンケートでは61%と横ばいだった。市はさらなる加入促進を図る必要があるとした上で「全国的に義務化への機運が高まっており、先に義務化した自治体では加入促進に高い効果が出ている」と、義務化を検討してきた。

 改正案は自転車利用者や自転車を使う未成年の保護者、レンタルサイクル業者に保険加入を義務づけた。市内事業者に対しては、従業員が仕事で自転車を使う場合の保険加入を現在の努力義務から義務にレベルアップし、通勤で利用する従業員に保険加入を確認するよう努めることを新たに定めた。さらに、自転車の小売業者が購入者に加入を確認することも加えた。

 ただ、罰則規定はなく、義務化が加入率向上にどこまでつながるのかは不透明。市自転車政策課は「義務化の条例ができれば、利用者の保険加入への意識が高まる。安全に乗らなければとの思いも強まる」としている。

 条例改正案は8月3日~9月2日に市民意見の募集を実施。11月の定例市議会に提出し、来年4月の施行を目指す。