コロナ差別に「闘う相手は人ではなくウイルス」。鹿児島市のポスターに反響。担当者に聞いた

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「STOP!コロナ差別」。

新型コロナウイルス感染者への差別や偏見に異を唱える鹿児島市のポスターが、Twitter上で「市民として誇らしい」などと反響が広がっている。

ポスターは、感染者やその家族、医療関係者らに対する差別や誹謗・中傷が起きていると触れ、「人々の不安をあおり、感染が疑われる症状が出ても、受診をためらい、結果的に感染が拡大するという負の連鎖につながります」と危機感をつづっている。

そうした行為は「決して許されません」と強調し、「闘う相手は人ではなくウイルスです」と訴えている。

ポスターを作成した市人権啓発室によると、鹿児島県や鹿児島地方法務局の窓口などに、新型コロナに関して差別的な言動を受けたという相談が数十件寄せられているという。

担当者は、ポスターを作った経緯についてこう説明する。

「県外ナンバーの車で『来るな』と言われたという話も聞きます。ネットやSNS上でも感染者に対する誹謗・中傷が起きています。市長も4月に啓発メッセージを出しましたが、市としても発信しないといけないと考えました」

ポスターは7月10日ごろから、市電や市バス、市関連施設などで掲出されているという。

鹿児島市のこれまでの感染者数は118人。

担当者は「感染のリスクは誰にでもあります。自分が感染するかもしれないという立場に立って、冷静な対応をしてほしい」と呼びかけた。

Twitter上にポスターを撮影した写真が投稿され、「市民として誇らしい」 「『闘う相手は人ではなくウイルス』は至言」と反響が広がっている。

担当者は「そういう感覚の市民がいることは嬉しい。メッセージが拡散され、相手の人権を配慮した対応につながってほしい」と期待した。

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