菊池市役所、急きょ再び閉鎖 2日連続で職員感染

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職員2人目の新型コロナウイルス感染が判明した菊池市役所本庁舎=29日、同市隈府

 28日まで2日連続で新型コロナウイルスの感染者が出た熊本県の菊池市役所は29日、いったん本庁舎での業務を再開したが、急きょ午後3時に閉鎖した。感染者の接触者が18人おり、PCR検査の結果が出る30日まで閉鎖する。感染した2人以外にも一時、体調不良を訴えた職員もおり、庁内から「業務再開は時期尚早ではないか」という不安の声が漏れていた。

 菊池市では27日、同市隈府の本庁舎に勤務する40代男性の感染を確認。28日には上司の50代男性の感染も判明した。市によると、2人目の男性は4連休初日の23日以降は出勤しておらず、25日に発熱。公務で市民との接触はなかったという。

 市は、感染した2人が連休後も出勤せず、庁舎内はある程度“清潔”と判断し、早々の開庁に踏み切った。

 江頭実市長は29日午前、記者会見を開き、「保健所の指導に従っている」と強調。ただ、連休明けの27日に別の職員2人が喉の痛みを訴えていたことも判明した。2人には別棟で執務する「分散勤務」を指示したが、28日には他の職員と一緒に消毒作業に従事。上田敏雄総務部長は「指示が徹底できていなかった」と述べた。

 市によると、会見後、体調不良を訴えた2人を含む感染者の接触者18人について、「PCR検査の結果を待つべきでは」という声が庁内で高まり、急きょ方針を転換。午後3時に再び閉鎖した。

 観光業に携わる菊池市隈府の50代男性は「感染者の出た部署は公表されず、怖くて市役所に行けない。市内の宿泊施設はキャンセルが出ている。職員の検査を徹底し、民間への影響を最小限にとどめてほしい。情報も出してほしい」と話した。(植木泰士)