出場辞退のマーケイキスが翻意 ブレーブスに合流へ

シーズン開幕前に出場辞退を選択したニック・マーケイキス(ブレーブス)は、チームメイトがプレーする姿に心を動かされ、出場辞退を取りやめてチームに加わることを決めた。マーケイキスは「僕たちはときどき、しっかり考える前に決断を急いでしまうことがある」と語り、出場辞退を後悔していたことを明らかにした。

マーケイキスは日本時間7月7日、2020年シーズンの出場辞退を表明して多くの人々を驚かせた。自身や家族の健康と安全を優先したのはもちろんのこと、「僕はファンのためにプレーしてきた。ファンがいないのは野球ではない」と無観客開催であることを最大の理由に挙げていた。

しかし、シーズンが開幕してチームメイトがプレーする姿を目にするなかで、自分が間違いを犯したかのように感じ始め、チームに戻りたいという思いが強くなっていったという。マーケイキスは「できるだけ早くチームに戻れるようにベストを尽くし、チームメイトを助けたい」と意気込みを口にした。

メジャーリーグ公式サイトでブレーブスの番記者を務めるマーク・ボーマンは、「健康面でハイリスクでない選手が出場辞退を選択した場合、制限リストに登録され、復帰を申請することもできる。ただし、シーズンが進むにつれて、競争上の公平性を保つ理由から、復帰が認められるのは難しくなる可能性がある」と伝えている。マーケイキスは復帰の申請がシーズン序盤であることが幸いしたようだ。

マーケイキスは日本時間7月30日、ロースター外の選手がトレーニングを行っているグウィネットのトレーニング施設に合流し、早速身体を動かした。メジャー復帰の準備が整うまでにどれくらいの時間が必要であるかは不透明だが、出場辞退後の数週間も少なからず身体を動かしていたことを明らかにしており、それほど時間はかからないかもしれない。

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