追悼碑建立委が発足 福岡俘虜収容所第14分所 オランダ人元捕虜遺族ら支援

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記者会見で追悼碑の意義を話す建立委の朝長代表=長崎市内

 戦時中、長崎市幸町にあった福岡俘虜(ふりょ)収容所第14分所に収容されていた元捕虜らをしのぶため、オランダ人元捕虜の遺族らが追悼碑を建立するのを支援しようと、長崎の市民有志でつくる建立委員会が28日、発足した。
 市などによると、第14分所は1943年、爆心地から1.7キロの三菱重工業長崎造船所幸町工場内に設置。長崎原爆投下当時には、オランダや英国などの捕虜約200人が収容されていた。
 戦時中、本県には福岡俘虜収容所の分所が計4カ所あり、このうち同市香焼町の第2分所跡地には2015年に市民有志が追悼碑を建立。今回の建立委は、この市民有志を中心に構成した。
 追悼碑の建立は、同市平野町の長崎原爆資料館前の市有地に予定されており、費用はオランダ人元捕虜の遺族らが中心になって負担する。建立委は今後、資金面でのサポートなどに当たる予定という。
 建立委代表に就いた朝長万左男・県被爆者手帳友の会会長は、記者会見で「戦争をしていた国として、捕虜の慰霊をしていないのは日本の欠点だと思う。(追悼碑建立は)それを是正していくことにつながる」と述べた。