「1カ月で工程精査」 再処理合格で原燃社長

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六ケ所再処理工場の審査合格について三村知事(手前)に報告する、日本原燃の増田社長(左)=30日午前10時すぎ、県庁

 日本原燃の増田尚宏社長は30日午前、青森県庁に三村申吾知事を訪ね、六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)が新規制基準の適合性審査に正式合格したことを報告した。増田社長は安全対策工事について「合格によりやるべき内容が決まった。1カ月程度で精査し、工事の工程・物量を確定させて全体工程を説明する」と今後の方針を明らかにした。

 原子力規制委員会は29日、再処理工場が新基準に適合すると認める「審査書」を決定した。増田社長は「大きな前進と受け止めているが、大切なことは工場を完成させ、長期間にわたり安全に運転すること」と報告。雨水浸入トラブルに端を発した設備の全数点検により、審査を一時中断したことを「県民のみなさまに大変な心配をおかけした」と振り返った。

 29日に記者団に説明していた「2021年度上期」とする完工目標について、この場面で言及することはなかった。

 三村知事は「関係者一人一人に安全を最優先する意識が根付くよう、より一層、緊張感を持って取り組んでほしい」と事故防止対策や教育訓練の徹底を求めた。増田社長は時折、知事の言葉に大きくうなずき、「安全最優先に取り組んでいく」と答えた。報告は約6分で終了した。

 増田社長は森内之保留県議会議長にも合格を報告した。森内議長は「より一層の苦労が待っていると思う。安全第一を忘れないよう強くお願いする」と要望した。