「親にも区切りを」高校野球代替大会観戦を要望 署名1800筆

横浜スタジアム

 夏の甲子園と神奈川大会の中止を受け、神奈川県高野連が独自に開催する「県高校野球大会」(8月1~23日・横浜スタジアムほか)の観戦許可を求め、県内部員の保護者らが29日までに、約1800筆の署名を主催者に提出した。

 3年生部員の保護者の一人で発起人の本間一平さん(51)によると、(1)ソーシャルディスタンス(社会的距離)の徹底(2)検温の実施(3)マスク着用(4)大声での応援自粛─を条件に、主に3年生の父母らがスタンドで観戦できるよう要望している。

 署名活動は7月中旬にインターネット上で開始。他の都道府県の代替大会では保護者の観戦を許可する例も多く、本間さんは「最後の大会は3年間選手を支え続けた親の区切りの場でもある。無観客になる明確な理由を説明してほしい」と話している。

 県高野連は6月中旬、選手らの感染リスク低減を考慮し、原則無観客で実施する方針を決定。スタンドで観戦できる関係者を控え部員と引率教員のみとし、保護者やスカウトは球場に入ることができない。

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