大東建託、1Qの受注高は9割弱の減少

大東建託(東京都港区)は7月30日、2021年3月期第1四半期決算を発表した。売上高は前年同期比3.4%減の3552億8600万円、営業利益は15.3%減の236億2700万円、経常利益が17.2%減の244億7200万円、四半期純利益が18.7%減の165億7900万円。新型コロナウイルス感染拡大の影響で減収減益となり、アパート建築営業ができず受注工事高は9割弱の減少となった。また通期業績予想も発表。当期純利益は前期比38.0%減の560億円となる見通し。

第1四半期の建設事業の完成工事高は17.5%減の891億8100万円、営業利益は40.2%減の70億2100万円。新型コロナのため4月下旬~5月にかけて施工現場を一時休止した影響により、売上で100億円、営業利益の総利益で25億~30億円のマイナスとなったという。営業活動休止、地主へのダイレクトセールスの自粛で受注工事高は86.7%減の138億7600万円、受注工事残高は15.1%減の7448億2800万円。キャンセル率は46.6ポイント増の77.1%となった。

通期業績予想は売上高が6.7%減の1兆4800億円、営業利益が37.5%減800億円、経常利益が36.9%減の840億円、当期純利益が38.0%減の560億円。期内に完成の可能性の高い第1四半期の受注が大幅に減少したことや、融資の遅延などの影響で建設事業の完成工事高は26.1%減の4070億円を見込んでいる。今後、地主への営業活動に注力していく。

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