対馬 初のコロナ感染 長崎県内5人増、計66人

新型コロナウイルス感染者の入院状況(30日午後5時現在)

 長崎県内で30日、新たに新型コロナウイルス感染者5人が確認された。県は県対馬病院の50代男性職員、諫早市の20代男性会社員2人の感染を発表。佐世保市では40代無職女性、40代パート従業員女性の感染が判明した。対馬市での感染確認は初めて。県内の感染者数は計66人となった。
 県によると、長崎県対馬病院の50代男性職員は18~23日にかけて福岡県、大阪府、三重県に滞在。27日に微熱などの症状があり、翌28日に陽性が判明した。男性は患者と接触するような業務ではないという。濃厚接触者2人は陰性。同病院は通常通り診療を続ける。県の中田勝己福祉保健部長は「院内で集団感染が起こる状況ではない」とし、医療従事者に対する風評被害が発生しないよう冷静な対応を呼び掛けた。
 諫早市の20代男性会社員の1人は11~13日に福岡県の友人と沖縄県を、24、25日は佐世保市内を旅行した。29日に発熱などの症状が出て、検査で陽性が判明した。別の20代男性会社員は27日に感染が確認された長崎ウエスレヤン大の20代男子学生の濃厚接触者。28日に発熱し、翌29日の検査で陽性となった。それぞれの濃厚接触者と接触者を特定し、検査を進めている。30日午後5時現在、県内の新型コロナ患者用の確保病床数は112床。26人が入院している。

© 株式会社長崎新聞社