ダブルヘッダーは7イニング制に MLB機構と選手会が合意

ESPNのジェフ・パッサンが関係者から聞いた話によると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は日本時間7月31日、ダブルヘッダーを7イニング制とすることで合意に達したようだ。新型コロナウイルスの感染拡大や悪天候の影響により今後はダブルヘッダーの増加が予想されており、選手の負担を軽減するための措置となる。このルールは現地時間8月1日(日本時間8月2日)の試合から適用される。

選手会のトニー・クラーク専務理事は今年最初のダブルヘッダーが行われた日本時間7月29日、副コミッショナーのダン・ヘイレムに電話をかけ、選手たちが短いイニングでのダブルヘッダー開催を望むかもしれないということを伝えた。選手会のなかでは「2試合とも7イニング制にする」という案と「1試合目を9イニング、2試合目を7イニングで開催する」という案が出ていたという。関係者によると、メジャーリーグ機構は選手会から出た案について各球団のオーナーやGMにも意見を求めたようだ。

メジャーリーグ機構はすでに選手の負担を軽減するためのルールとして延長戦にタイブレーク制を導入している。これは延長戦の各イニングを無死二塁の状態からスタートするというものだ。このルールはダブルヘッダーにもそのまま適用されると見られており、その場合、ダブルヘッダーの試合では8回からタイブレークがスタートすることになる。

マーリンズのチーム内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、シーズン序盤から混乱が続いているメジャーリーグ。選手の負担を軽減しつつもなるべく多くの試合を消化すべく、また1つ、新たなルールが設けられることになった。

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