フォルティネビッチがウエーバー通過 マイナー降格へ

日本時間7月28日の今季初登板のあとにブレーブスからDFAされていたマイク・フォルティネビッチがウエーバーを通過したことが明らかになった。フォルティネビッチはAAA級グウィネットの本拠地クールレイ・フィールドで行われているロースター外の選手のトレーニングに合流する。過去4年間で40勝を挙げている右腕だが、獲得を希望する球団は現れなかった。

ブレーブスのブライアン・スニッカー監督はフォルティネビッチがウエーバーを通過したことについて「どのチームも投手を必要としているから、獲得に手を挙げるチームが現れなかったのは理解できない。彼の過去の実績を考えれば、どこかのチームが獲得に動くと思っていた」とコメント。球速や球威の低下が顕著なフォルティネビッチだが、この右腕がウエーバーを通過してチームに残るのはブレーブスにとって朗報と言えるかもしれない。

フォルティネビッチは2018年に自己最多の183イニングを投げ、13勝10敗、防御率2.85、202奪三振の好成績をマーク。当時のパフォーマンスを取り戻せるのであれば年俸642万5000ドル(日割り給与で約210万ドル)のサラリーは安いものだが、今季初登板で速球のスピードが88~92マイル(約142~148キロ)にとどまっていたのを目にした他球団は、フォルティネビッチの復活が難しいと判断したのだろう。

フォルティネビッチ自身は新型コロナウイルスの感染拡大による中断期間中に十分なウエイトトレーニングを行うことができず、体重が18~20ポンド(約8~9キロ)減少してしまったことが球速低下の原因であると考え、体重を取り戻すためのトレーニングを行う予定だという。スニッカーは「体重を取り戻すためには食事とトレーニングを正しい方法で進めていかなければならない。どうなるか見守るよ」と語り、フォルティネビッチの復活への道のりを見守る方針を明らかにしている。

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