FIA、F1イギリスGPではトラックリミット違反を2カ所で厳格監視

 FIAはF1イギリスGPに向け、トラックリミット違反に関するガイドラインを発表、シルバーストンの2カ所のコーナーを厳しく監視することを明らかにした。

 FIAのレースディレクターを務めるマイケル・マシは、シーズン序盤3戦のオーストリアとハンガリーで厳格なトラックリミット規則を定めた後、イギリスGPでも同様の対応を行うことを決めた。

 マシはレース前の覚書のなかで、ターン9のコプスとターン15のストウを挙げ、このふたつのコーナー出口で黒白の縁石の外側を走行したドライバーは、ラップタイムを抹消されることになると通達した。

 さらに、複数回の違反があった場合、それが異なるコーナーでのことであっても、黒白旗が出され、スポーツマンとして不適切な行為をしたという警告がなされるという。

2020年F1第4戦イギリスGP木曜 コース下見をするアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

「プラクティスセッションとレースのどの場面においても、ターン9と15出口でコースを外れて黒白の縁石の外側を走行して達成されたラップタイムは、スチュワードによって無効化される」とマシは言及した。

「どのマシンもコーナー出口の黒白の縁石の外側を通過するたびに、公式メッセージシステムによりチームに通知される」

「レース中にターン9と15出口の黒白の縁石の外側を3度通過した時点でドライバーには黒白旗が示され、以降のはみ出し走行はすべてスチュワードに報告される」

「誤解を避けるために確認すると、これは走行全体における累計3回という意味であり、ひとつのコーナーでの3回ではない」

「これらの制裁要件は、コースをはみ出したと判定されたすべてのドライバーに自動的に適用されるわけではない。それぞれのケースは個々に判定されることになる」

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