猫にとって危険な虫とは?飼い主が知っておきたい家の中に潜む虫たち

完全室内飼いだからといって何も対策をしないでいると、大変なことになるかもしれません。また多頭飼いしている場合はお互いに移しあっていることもあるので注意が必要です。大切な愛猫を虫から守るために必要な情報をまとめました。

猫の身近にいる虫に注意!

どんなに家の中をきれいにしていても、ゴキブリや蚊が発生する場合があります。また外から帰ってきた飼い主の靴の裏や衣服の裾などにノミがくっついてくる、一緒に犬を飼っている場合は犬がノミを持ち込むこともあります。下記に当てはまる場合はできるだけ予防を心がけてみてはいかがでしょうか。

・窓を開けることが多い
・猫をベランダに出したり外出させたりする
・猫が玄関に寝ていることがある
・室内に蚊が飛んでいる
・犬と一緒に飼っている

ゴキブリ

家の中をチョロチョロと走り回るゴキブリは、猫にとっては格好の獲物。人間はゴキブリを退治するのにスプレータイプや置き型の駆除剤を使いますが、その駆除剤を浴びたり食べたりしたゴキブリは、猫に中毒症状を起こさせる危険が!
またゴキブリは不衛生な場所を好むため、寄生虫や細菌だらけの可能性も。もし猫が口にくわえたり食べたりした場合は感染の恐れがあるので注意してください。

猫が蚊に刺されると犬と同じくフィラリアに感染する恐れがあります。猫は犬と比べてフィラリアの寄生数が少ないため、発見が困難と言われています。
咳や食欲低下、体重減少などさまざまな症状が見られるため、他の病気と区別しにくいのが特徴です。おかしいと思ったら早めに動物病院で検査を受けてください。また猫専用のフィラリア予防薬を毎月投与して予防してあげましょう。

ノミ・ダニ・マダニ

ノミやダニは人間だけでなく猫にも大敵です。ノミなどを見つけたら潰す人が多いと思いますが卵を持ったノミを潰すと広範囲に卵が飛び散り、その卵が孵化して再び猫につくことがあるので潰すのはNG。
寄生されると激しいかゆみや湿疹、脱毛などの皮膚トラブルが起こります。また多量の血を吸われることで貧血になることも。
早期発見するためにも定期的にノミ取りブラシでのブラッシングやノミ専用シャンプーなどを使って洗ってあげるのがオススメです。
またノミやダニ、フィラリア、回虫などをまとめて予防&駆除するオールインタイプの薬剤もあります。

ハチ

ベランダに出る猫は、ハチに刺される可能性もあります。万が一刺されたら患部が腫れる、痛みなどの症状がないかよく観察してください。もし患部に針が残っている場合は直ちにピンセットなどで抜いてください。
嘔吐や震え、呼吸困難が出ている場合はアナフィラキシーショックを起こしている場合があります。最悪の場合、死に至ることもあるので大至急動物病院へ連れて行きましょう。
腫れが引かない、痛そうにしている場合も同様です。

ムカデ

郊外に住んでいる場合はムカデにも注意してください。ムカデにも毒があり、噛まれると刺された部分が腫れたり、体調を崩してしまったりする場合があります。
またハチと同じくアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、大至急動物病院へ連れて行きましょう。
完全室内飼いの場合でもムカデは数ミリの隙間から家に侵入してくることがあるので、心配なら駆除剤などを使うのがオススメです。

猫はなぜ獲物を見せに来るの?

猫が獲物をくわえて帰ってきたことはありませんか? 虫や小動物などを持って帰ってきた猫は誇らしげですが、飼い主からしたら迷惑以外の何物でもありません。
猫がおみやげを持ってくる本当の理由は猫に聞いてみないとわからないのですが、主な説は以下の4つです。

・狩りができない飼い主のために獲物を分けてあげている
・狩りを教えるために獲物を持ってくる
・自分が仕留めた戦利品を見せびらかしている
・信頼している飼い主に獲物を預けるため

猫から貰ったおみやげはどうしたらいい?

猫が狩った獲物をどうするか調査したところ、おみやげに持ってきたのは1/4程度、食べたのも1/4程度、半数はその場に放置していたという結果が出たそうです。猫は嫌がらせでおみやげを用意したり、飼い主を怒らせたりしているわけではなさそうですね。
非常にありがたくないプレゼントですが、猫に悪意はありませんので少しだけ褒めて(あまり褒めると調子にのるかもしれません)、獲物はそっと片付けましょう。

まとめ

完全室内飼いの場合はあまり心配しなくてもいいのですが、もし脱走した時や放し飼いにしている場合は注意が必要です。猫から人間に感染する病気などがあるため、できるだけ室内を清潔にし、危険な虫から愛猫を守ってあげてくださいね。

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