台風被災のマクドナルド三浦海岸店、11カ月ぶり再開

営業を再開したマクドナルド三浦海岸店

 昨秋の台風15号の影響で休業していたマクドナルド三浦海岸店(神奈川県三浦市南下浦町上宮田)が31日、約11カ月ぶりに再開し、午前6時のオープン前には約20人の市民らが列を作った。

 運営会社「TOMORROW」(横須賀市)によると、同店は1984年5月にオープン。三浦海岸を望み、海水浴客や観光客、地元住民らに幅広く愛されてきたが、台風15号で屋根が飛んだり、ガラスが割れたり、海水が店内に入り込んだりと甚大な被害を受け、休業を余儀なくされた。

 復活を後押ししたのは再開を望む市民らの熱い声だ。被災直後から毎日のように「また開きますよね?」などと電話があり、新店舗に建て替えて約11カ月ぶりに再開を迎えた。

 台風に襲われても耐えられるよう強度を高めた新店舗はモダンでポップなデザインで、2階には海を一望できる全長約10メートルの窓も設置。ドライブスルーの出入り口を2カ所に増やすなど利便性も高めた。

 同社の営業責任者の浜田琢也さん(42)は「こんなに待っていた人がいたなんて」と感激し、仁平貴店長(35)は「『日本一モダンな海の家』の最新設備を体験しに気軽に立ち寄ってもらえたら」と話していた。

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