藤本寛也も?海外移籍した「東京ヴェルディユース出身」の現役選手6名

東京ヴェルディの21歳、藤本寛也に海外移籍の噂が出ている。

各年代の日本代表でも活躍してきたレフティは、名門・東京ヴェルディユースの出身だ。

ヴェルディはその前身、読売クラブ時代より、アカデミーから数多くのタレントを輩出してきた。その中には、今ではテレビの解説としてお馴染みの松木安太郎氏や都並敏史氏らの名前もある。

とはいえ昔を振り返るとキリがなくなってしまうので、今回は藤本の移籍話に合わせ、「ヴェルディユース出身で海外移籍を果たした現役選手」6名をお届けしたい。

森本貴幸

1988年5月7日生まれ(32歳)
アビスパ福岡所属

まずはヴェルディ産の元祖怪物。その見た目からロナウドにも例えられたストライカー、森本貴幸だ。

森本は2004年、中学卒業直前の15歳10ヶ月6日でJデビューを果たすと、22試合の出場で4ゴールを記録(ユースにもごく短期間在籍)。この年のJリーグ最優秀新人賞に輝いた。

そんな彼は2006年夏に海を渡り、カターニア、ノヴァーラ、さらにはUAEのアル・ナスルでプレー。

その間、日本代表として2010年の南アフリカワールドカップのメンバーにも選ばれ、試合出場こそなかったものの帰国会見で爪痕を残した。

小林裕希

1992年4月24日生まれ(28歳)
ワースラント=ベフェレン所属

小林裕希はトップチーム昇格2年目でヴェルディの10番を背負ったレフティ。

当時から天才肌のプレースタイルが目を引き、2012年に移籍したジュビロ磐田において、同じ左利きの名手だった名波浩監督のもとさらなる成長を遂げていった。

2016年夏にオランダのヘーレンフェーンへ移籍し、レギュラーとして活躍。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の日本代表にもたびたび招集されていた。

性格的にも海外向きの選手で、現在はベルギーのワースラント=ベフェレンで10番を背負っている。

高木善朗

1992年12月9日生まれ(27歳)
アルビレックス新潟所属

3人全員がヴェルディでプロとなった「高木三兄弟」の次男。小林裕希とはユースの同期だ。

兄弟の中でも視野の広さや判断力の高さが光るタイプだった善朗は、いわゆるプラチナ世代の司令塔の一人として期待を集めていた。

早くからその才能が評価されていたこともあり、2011年の夏、18歳の若さでオランダのユトレヒトへ移籍。

1年目に1得点6アシストを記録したものの怪我もあってステップアップはできず、2014年にJへ帰還。その後、復帰したヴェルディで10番を背負う時期もあった。

中島翔哉

1994年8月23日生まれ(25歳)
ポルト所属

今のところ名実ともにヴェルディユースの最高傑作と言える中島翔哉。

同期でトップ昇格したメンバーには、前田直輝(名古屋)、吉野恭平(広島)、安在和樹(山口)、ポープ・ウィリアム(岡山)らがおり、クラブ史に残る黄金世代だった。

中島はFC東京を経て、2017年夏にポルトガルのポルティモネンセへ。すると海外の水が合ったのかゴールを量産し始め、日本代表の10番へと成長していった。

今シーズン加入した名門ポルトでは現在苦境に立たされており、このオフの動向が注目される。

澤井直人

1995年4月3日生まれ(25歳)
東京ヴェルディ所属

現在もヴェルディでプレーする澤井の海外挑戦はレアケースと言える。

澤井は高い技術と判断力を兼ね備えて攻撃的MFで、開幕戦にいきなり出場するなどトップ昇格1年目から活躍。

4年目の2017シーズン開幕前、アキレス腱を断裂の大怪我を負い試合から遠ざかったが、その翌年の8月、突然フランスのACアジャクシオへの期限付き移籍が発表された。

リーグ・ドゥでは8試合に出場して1ゴール。残念ながら期限付き移籍は1年で満了を迎えて帰国し、今季はヴェルディの4番を背負う。

安西幸輝

1995年5月31日生まれ(25歳)
ポルティモネンセ所属

最後は昨年、日本代表デビューを果たした安西幸輝。こちらは澤井と同期となる。

ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(現セレッソ大阪)のもとでブレイクし、昇格争いをした2017シーズンは「戦術・安西」と言っても良いほどのパフォーマンスを見せた。

2018年に加入した鹿島アントラーズでも両サイドのあらゆるポジションをこなし、クラブの悲願だったACL優勝に貢献。

2019年夏にポルティモネンセへ移籍すると、2019-20シーズンは23試合に出場、1ゴールという記録を残している。

なお、ポルティモネンセにはもう一人、安西と同期の菅嶋弘希が在籍しているはずだが、出場歴がなく選手リストにも名前がないので今回は外した。

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というわけで、駆け足ながらヴェルディユース出身で海外組になった選手たちをピックアップしてみた。

他にも、三竿健斗(鹿島)や畠中槙之輔(横浜FM)、あるいは高校2年で青森山田へ編入した神谷優太(柏)など有力選手は多い。また今度のU-19日本代表候補トレーニングキャンプに山本理仁、藤田譲瑠チマ、松橋優安、佐古真礼の4名が招集されるなど、現所属選手もまだまだタレント揃いだ。

東京ヴェルディはJリーグの中でも“青田買い好き”にはたまらないチーム。今週末、8月2日(日)に行われる、J2首位のV・ファーレン長崎との一戦でもピッチで躍動するヤングタレントたちに注目したい。

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