決済印の類似はんこ購入、押印の職員を停職6カ月 川崎市

川崎市役所

 水道料金や下水道使用料の福祉減免制度を巡り、川崎市上下水道局中部サービスセンターの男性主任(55)が、決裁印と類似したはんこを購入して押印するなどしていた問題で、市は31日、主任を停職6カ月の懲戒処分にした、と発表した。主任は同日、依願退職したという。

 市は「悪質性が高い」と判断し、重い処分を科したと説明。また有印公文書偽造などの容疑で主任を刑事告訴することも検討しており、中原署と相談しているという。

 市によると、主任は同センターなどに所属していた際、108件の減免申請などを放置するなどしたほか、勝手に持ち出した決裁印や購入した類似のはんこなどで押印し、決裁していた。市は管理監督責任を問い、上司だった6人も文書注意や口頭注意にした。

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