広島・大瀬良投手 母校に記念品 「悔しい1年…語り継がれる」

大瀬良投手らが贈ったTシャツなどを手にする3年生部員=諫早市、長崎日大高野球場

 プロ野球で活躍する広島の大瀬良大地投手が、コロナ禍で過去にない環境下で部活動に取り組んできた母校、長崎日大高野球部の3年生に記念品を贈った。7月30日に届いたTシャツには「反骨精神」と記されており、大瀬良投手は「悔しい1年になると思うが、これから先一番に語り継がれる年になるんだと思う」とメッセージを寄せた。
 開催中の県大会前には新品のボール360球も届けた大瀬良投手。高校時代、甲子園に出場し、その価値を知るだけに、最大の目標を失った後輩らに寄り添った。記念品とともに平山清一郎監督にLINE(ライン)で「これまで支えてくれたご家族のためにも、感謝の気持ちを持って自分の役割を精いっぱい全うしてほしい」と送った。
 当時部長で大瀬良投手の高校時代を知る平山監督は「彼の活躍、後輩の活躍がお互いの刺激になり続けていると思う」と感謝。ほかのOBからも記念タオルが贈られた。
 平成最多の甲子園出場を誇るチームは県大会2回戦で敗れ、3年生は今後それぞれの道へ進む。マネジャーで仲間を引っ張った福田将仁は「大瀬良さんや先輩方にしてもらった分を、次は自分たちが後輩に返す番」と前を向いた。

 


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