県高校野球大会・準決勝 第1試合 長崎南山 - 大崎 ロースコアの展開か

勝負どころでの一本に期待がかかる大崎の坂口、五島との3回戦で1安打完封した長崎南山の磯木

 両チームともここまで4試合を戦い、長崎南山は無失点、大崎も4失点だけで投手力の高さは目を見張る。いずれも無失策と守備も堅実。ロースコアの接戦も予想されるため、先制点が大きなウエートを占めそうだ。
 長崎南山は3試合で先発した大黒柱の磯木が前評判通りの力を発揮。3回戦の五島戦は初回に許した1安打のみで完封した。準々決勝の島原戦は中村-南亮のリレーでシャットアウトするなど波に乗っている。
 打線は辻、浜村の1、2番が好調。5番新開も五島戦で走者一掃の2塁打を放つなど勝負強い。大量得点は望めそうにない分、犠打を含めた機動力を絡め、いかに先の塁を陥れられるかがポイントになりそうだ。
 大崎はエース田中の安定感が光る。全4試合に先発して、初戦で1点を奪われて以降は25イニング連続無失点。31イニングで与四死球3と、テンポのよい投球で試合のリズムをつくる。
 攻撃は準々決勝で1-0のサヨナラ勝ちと辛勝だったが、長崎商の好投手、一ノ瀬から10安打を記録した。中軸の藤村、坂口をはじめ、切れ目がないのが強み。一人一人の走塁技術も高く、塁上からも相手守備に重圧をかける。

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