市民の宿泊補助第2弾 雲仙市議会可決 長崎県民向けも検討

 雲仙市議会は7月31日、臨時会を開き、新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の臨時交付金を活用した市独自の緊急経済対策費として、総額約2億9千万円の本年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。市が市内宿泊費1人1泊当たり一律5千円を補助。市民を対象に8月中旬にスタートし、社会情勢をみながら9月以降は県民を対象に拡大できないか検討する。
 宿泊補助は温泉街を中心とした宿泊施設支援で、5月から実施した半額補助に続く第2弾。1万泊分(約5千万円)の予算を確保し、9月末までを第1期、来年1月中旬~2月末を第2期として実施。利用回数の制限はない。
 県内でも感染が相次ぐ中、市観光商工部は「県民を補助対象にできるか慎重に判断する」としている。
 市内で利用できる市民向け商品券も追加発行。市民全員(約4万3千人)に3千円分の商品券を配布する。ほか、中小企業向けに家賃やテレワーク対応などの費用の一部を補助する。

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